STORY 07

出会いは、
後から意味を持つ

新卒6年目で取締役へ

楠氏が貫いた“イエスマン”の姿勢

株式会社FUSION

取締役CRO

楠 勇真

楠 勇真
  • 2020年4月にラクスル株式会社に新卒で入社。広告領域の新規事業「ノバセル(現ノバセル株式会社)」に配属され、入社当初からストラテジックプランナーとして約40社のお客様のテレビCMを通じたマーケティング戦略をサポート。並行して、メディア業務や効果分析業務も行い、ワンストップでお客様の事業成長をサポートする。2年目にはラクスル史上最年少マネージャーとしてSaaSの事業開発を担当し、3年目からは営業部長として事業全体を統括。現在はFUSION取締役CROとしてダイレクト広告事業を統括。

「おすすめされたことは、基本全部やってみる。誘われたら、まずは行ってみる。」
そんなイエスマンの姿勢を、学生時代から貫いてきたのが楠氏だ。ラクスルグループで新規事業や営業組織の立ち上げを担い、新卒6年目でFUSION取締役CROに就任。現在は事業成長を率いる立場にある。
これまでの人生を振り返ると、その節目にはいつも人との出会いがあったという。
ただ、楠氏が考えるつながりは、単に人脈を広げることではない。肩書きや立場ではなく、一人の人として相手に興味を持つこと。そこで生まれた縁を、自分から動いて深めていくことだ。
楠氏の人生を数珠つなぎにしてきた“出会い”と、その背景にある行動原則を聞いた。

外の人に会うことで、見える世界が広がる

楠氏が社外の人と積極的に会うようになったのは、入社2年目の頃だった。

きっかけは、ノバセル社長の田部氏からかけられた「楠さんは全然外の人に会っていないから、会ったほうがいいよ」という言葉だという。

当時は、自分から話しかけることも得意ではなかった。
それでも外に出るようになったのは、事業づくりにおいて、今の顧客だけを見ていては足りないと感じていたからだ。

「今買ってくれているお客様だけじゃなくて、会いに行かないと会えない人からヒントをもらうことが大事だと思ったんです」

もう一つ理由がある。ラクスルグループには、「採用できる人が評価される」という文化があるからだ。

外から人を引き寄せ、巻き込み、仲間にできる人。そうした人材こそが組織を大きくしていくという考え方だ。

「社外の人と会うことで、将来一緒に働く仲間に出会うこともあれば、仕事のヒントをもらえることもあります。
実際、イベントに足を運ぶようになって、それまで見えていなかった課題や、自社の訴求とのズレにも気づかされました。」

社外の人に会ったからこそ、見える景色が変わった。
それが、楠氏にとって「出会い」の価値を実感する第一歩だった。

「その人の人生」を知ることが関係を変えた

楠氏の意識がさらに大きく変わったのは、イベントの場を離れた“その後”の出来事だった。
沖縄で開催されたカンファレンスで仲良くなった人に、後日東京でのバーベキューに誘われたという。

カンファレンスでは、どうしても仕事の話が中心になる。しかしオフの場で再会し、人生の話を聞く機会があった。

「その人がなぜ今の会社で働いているのか、どんなキャリアを歩んできたのか。そういう話を聞いたときに、初めて相手が“人”として見えたんです」

営業を始めたばかりの頃は、役職や決裁権を意識してしまうこともあった。しかし、その経験をきっかけに視点が変わった。

「役職ではなく、その人の人生を理解しようとすると、向こうも自己開示してくれるんですよね。そこから関係が深まることも多いです」

相手を一人の人として理解すること。それが、つながりの本質だと感じるようになった。

実際、こうして関係を築いた相手が、後になって取引先になることもあったという。楠氏にとって出会いとは、その場で終わるものではなく、時間をかけて関係が育っていくものなのだ。

つながりは、思わぬ形で仕事になる

楠氏は、つながりの面白さは「その場では意味がわからなくても、後から効いてくること」だと話す。

象徴的だったのが、カンファレンスで出会った支援会社側の人物との再会だ。
当時は直接の取引先ではなかったが、その後その人は事業会社のマーケターへ転職し、結果として楠氏の仕事相手になったという。

「もしあのとき、『この人はパートナー側だから関係ない』と雑に接していたら、数年後に対面したとき、絶対に返ってきていたと思います」

さらに今、経営に携わっているFUSIONの共同創業者とも、もともとはイベントで名刺交換をしていた。
後になって「実は3年前に会っていた」と聞かされ、Eightの記録を確認すると、確かに過去の接点が残っていたという。

「過去の出会いが“点”で終わっていなくて、今の仕事と“線”でつながっているんだと実感しました」

今すぐ仕事につながるかどうかではなく、将来どこで再び交わるかわからない。
だからこそ、その場の利害だけで相手を見ないことが大切なのだと楠氏は言う。

「イエスマン」でいることが、縁を広げていく

そんな楠氏の行動原則が、「おすすめされたことは全部やる」という姿勢だ。

その原点は、学生時代に観た映画『イエスマン』だった。

もともとは、必要かどうかをロジックで判断し、取捨選択するタイプだったという。
だが、まず受け入れてみることを意識するようになってから、見える景色が変わった。

「一見意味がないと思うことでも、あとから振り返ると意味があることが多いんです」

おすすめされた本を読む。誘われた場所に行く。会ったほうがいいと言われた人に会う。
そうして経験の幅が広がるほど、新しい相手との共通言語も増えていく。

「自分が見たもの、行った場所、経験したことが多いほど、初対面の人とも話せることが増えるんですよね。それが次の出会いをまた好転させる感覚があります」

たとえば、訪れた場所の話や読んだ本、最近興味を持っている分野の話など、ちょっとした経験が会話のきっかけになる。その会話がきっかけで相手との距離が縮まり、次の機会につながっていく。そうした出会いの循環が、自然と生まれていくという。

さらに楠氏は、出会いを一過性のものにしないために、「その場で次の予定を決める」ことも意識している。

カンファレンスで仲良くなった人には、「また今度会いましょう」で終わらせない。その場で次に会う予定を決めてしまうのだ。
1対1が難しければ複数人で会う場をつくる。食事でもイベントでも、とにかくリアルな接点を絶やさない。
そうして関係を重ねることで、単なる名刺交換では終わらないつながりが生まれていく。

小さな行動の積み重ねが、意味のある出会いを生む

楠氏にとって「出会い」とは、特別なイベントで生まれるものではない。
日々の小さな行動の積み重ねの中で、少しずつ広がっていくものだ。

「出会った瞬間は、そのつながりがどういう意味を持つかってわからないことがほとんどなんですよね」

カンファレンスでの会話、食事の席での雑談、誰かの紹介で生まれた縁。
その場ではただの出会いでも、時間が経ってから思わぬ形で重なることがある。

だからこそ楠氏は、出会いを効率で判断しない。
「そのとき意味があるかどうかはあまり考えていなくて。まずは行ってみる、会ってみる、話してみる。それを続けている感じですね」

おすすめされたことは、まずやってみる。
誘われた場所には、できるだけ行く。

そうして生まれた一つひとつの接点が、やがて新しい縁を生み、キャリアの選択肢を広げていく。
出会いは偶然のようでいて、実は行動の積み重ねの先に生まれるものなのかもしれない。

人生のターニングポイントになる出会い。その意味に気づくのは、いつも少し時間が経ってからだ。
だからこそ、出会いに意味や効率を求めず、今目の前にいる「人」に興味を持つ。
それが、いいつながりを生む一番の近道なのかもしれない。

楠 勇真
株式会社FUSION
楠 勇真 に聞く

つながり一問一答

Q ビジネスで出会いを増やすために意識していることは?
カンファレンスやイベントへの参加や、SNSでの情報発信(Xやnote)です。
Q どんな人と一緒に仕事をしたいですか?
圧倒的な「オーナーシップ」を持っている人です。
Q 新しいコミュニティで信頼を得るために心がけていることは?
相手のその人の過去の経歴や価値観に興味を持ち、「人」として理解することに全力を注ぎます。
Q この春、会ってみたい人は?
熱量はあるのに、今の環境で伸び悩んでいる20代や大学生です。 DM一本でももらえれば会います。

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