CxOなどのハイクラス採用に強みを持つ少数精鋭エージェントのロングリリーフは、Sansan株式会社のEight Career Designを活用し、部門の立ち上げを担う、高年収帯のハイクラス人材の成約を実現しました。他社スカウト媒体との違いやメリット、「名刺ベースであること」を活かしたサーチのコツについて伺います。

お話を伺った方

Katsuya Nishimi 西見 勝也
株式会社ロングリリーフ 代表取締役
経営・事業・組織視点からの、適所人材の要件定義~見立てを強みとする「マネジメント人材」専門の人材エージェント。
新卒で入社した事業会社にて、営業、サービス開発、組織マネジメント(PL責任者)を経験。その後、マーケティングコンサルティング会社にて様々な業界業種の企業の戦略策定から実行支援に従事。
2014年に人材業界へ転身。2020年に株式会社ロングリリーフを創業。これまで10年以上にわたり、スタートアップから中堅企業まで、数多くの中小企業に対して、経営幹部・事業開発・マーケティング・セールス領域の人材紹介をおこなう。
単なるスキルマッチではなく、「経営・事業を支える中核人材」を見抜き、企業の未来に本質的に貢献する出会いを創出することに注力。
また、企業側のみならず、候補者側に対しても「転職ありきではないキャリア戦略設計」を重視。人生の折り返し地点に差しかかるミドルエイジ層×マネジメントクラスのビジネスパーソンに向けたキャリア支援にも力を注いでいる。
成長企業へ「コア人材」を紹介するハイクラスエージェント。コモディティ化が進む大手スカウト媒体でのサーチに苦戦
──ロングリリーフの会社概要と強みを教えてください。
西見様(以下、西見):ロングリリーフはミドルエイジ(30代後半以降)のリーダー層と、人的リソースに課題をもつ成長企業をつなぐ、少数精鋭の人材エージェントです。直近1名入社しましたが、2020年の設立から現在まで、私1人の会社として企業や候補者を支援してきました。
当社の強みは「転職ありきではない」キャリア支援にあります。今すぐ動くつもりのない人材でも、人生やキャリアの悩みを相談しているうちに転職へと発展するケースが多く、いわゆる転職潜在層の候補者と相性が良いのが特徴です。
──どのようなポジションの依頼が多いですか。
西見:依頼されるポジションは、後継社長、社長の右腕や執行役員、CxOなどのハイレイヤーはもちろん、新規事業部の「1人目の責任者」や、スタートアップの「1人目のセールス」などです。組織のコアや起点となるような人材が中心ですね。

──業種にも傾向はありますか。
西見:いえ、特定の業種に特化せず、あえてオールジャンルに対応しています。どの業界であっても経営の本質は同じ。ビジネスの構造を捉え、経営者と同じ目線に立って、類推と仮説を重ねながら課題を理解することができれば、どんな業界でも対応できると考えています。
この考え方は、候補者サーチでも同様。たとえば、企業から「Sansanにいるような人材がほしい」と言われたとしても、なぜ「Sansanの人材を採用したい」と考えているのか、分解して本質を掴む必要があるでしょう。単にターゲット企業の社名で検索にかけるだけなら、わざわざエージェントに頼む必要はありませんよね。漠然としたイメージを言語化して具体的な人物像に落とし込み、依頼企業が想定していた“ど真ん中”の人材ではないとしても、本当にマッチする優秀人材を提案する。それが企業と候補者をつなぐ、我々エージェントの提供価値だと考えています。
──これまでのサーチ手法や課題感を教えてください。
西見:ハイクラス特化のスカウト媒体を数社と、ビジネスSNSを活用していました。ただ、大手スカウト媒体は完全にレッドオーシャンであり、良くも悪くも候補者がコモディティ化してしまっている状況。当社が扱うハイクラス案件とはなかなか噛み合いません。一方、大手媒体のようなマンモスデータベースでなければ、優秀人材はサーチしきれないというもどかしさもあり、次の一手を探しているところでした。
既存媒体とは一線を画す「名刺」のファクト。「実名」だからWEB検索での深掘りも容易
──Eight Career Designを導入されたきっかけや決め手を教えてください。
西見:もともと名刺アプリ「Eight」は活用していましたので、Eightのなかにスカウトサービスがあるのは漠然と認識していました。新たな一手を探しているとき、450万人もの名刺データをもつ大規模プラットフォームなら有効に活用できるのではと思い立ち、改めて調べてみたのがきっかけです。
決め手は、「名刺がベースであること」と「ピンポイントで探せること」。名刺という確かなファクトの分析結果を起点にして候補者を探せるデータベースに、既存媒体とは一線を画す面白さを感じました。特に当社がターゲットにするエグゼクティブ層やマネジメント層は、ネットで検索すればさまざまな情報が出てくる場合も多いですから、実名が明らかだと深掘り調査もしやすいです。
──既存のスカウト媒体と併用されているとのことですが、どのように使い分けるのでしょうか。
西見:ニッチな案件や、特定の企業名を指定してピンポイントに狙い撃ちしたい場合にEight Career Designをよく活用しています。他媒体でも企業名での検索自体は可能ですが、自己申告で信ぴょう性が薄いケースも少なくありません。その点、名刺情報に紐づいたEight Career Designは圧倒的に信頼できますね。
──他媒体と比べて、返信率など数値面でのパフォーマンスはいかがでしょうか。
西見:スカウト返信率はしっかり当社基準をクリアできている状況です。なお、転職意欲がない場合に丁重なお断りの返信をくれる方が多いのも、Eight Career Designならではだと感じますね。転職意欲が高まった際にアプローチできるかもしれませんので、そのような方とも丁寧な関係を紡ぐようにしています。
高年収帯のハイクラス人材を1ヶ月半で成約。企業名検索を駆使してターゲット複数社を狙い撃ち
──Eight Career Designでハイクラス人材の成約事例が生まれたと伺いました。まずは、今回の依頼企業の採用課題について教えてください。
西見:BtoB向けソリューションを展開する企業様からの依頼です。顧客の経営課題解決を支援する新たなサービス領域を立ち上げるにあたり、先頭でリードできるマネジメント人材を求められていました。
当初のご要望は大手総合コンサルファーム出身者のイメージ。ただ、採用難易度や企業風土の観点から、今回は特定領域に強みを持つコンサルティングファーム出身者がマッチするのではと、あえて“ど真ん中”を狙わない人材サーチをすることにしました。

──Eight Career Designでの探し方や、出会えた人材について教えてください。
西見:私がもった仮説・条件に合う対象企業群を絞り込み、初めから企業名検索で丁寧にスカウトしていきました。
その結果出会えたのが、豊富な経験と実績を持つハイクラス人材。転職活動中ではなかったものの、ご本人のなかには明確なWILLがあり、チャンスがあれば、そのWILLに挑戦していきたいという想いがありました。そして、そのWILLが今回の企業様では叶うであろうとご提案をし、ご本人も興味をお持ちいただきました。
お引き合わせした結果、相性が抜群で、企業様側もスピーディーに選考を進めていただき、高年収帯のハイクラス人材が1ヶ月半ほどで成約となりました。
実名・企業名・顔が見えることによる実在感と信頼感。ペルソナが明確な高難易度案件に最適
──他社スカウト媒体と比較し、Eight Career Designのメリットはどこにあると考えられますか。
西見:大きく分けて3つあると考えています。
1つ目は、「実在している人」とやりとりしている実感が強いこと。他媒体では、企業名は見えていても実名は見えず、顔写真もなく、無機質なレジュメを判断材料にスカウトを送らざるをえない時があります。一方Eight Career Designは、実名、企業名、登録していれば顔写真までも確認することが可能。高い解像度で「候補者がそこにいる」と実感するだけで、心理的ハードルがまったく違うんですよね。情報の信頼性が高いのはもちろん、エージェントが「思わず声を掛けたくなる」データベースでもあると思います。
2つ目は、候補者の在籍企業についても簡単にリサーチできること。企業名をタップすればEight内で簡単に会社概要サマリを確認でき、ホームページへも遷移可能です。「プロダクト発」で成長してきたSansanだからこその、圧倒的に使いやすいUIだと感じていますね。
3つ目は、設定次第でエージェント側のプロフィールも候補者に公開できること。自分がどんな経歴を持ち、何に強みがあるエージェントなのか、名刺ベースで正々堂々と開示できるため、候補者側の心理的ハードルが下がり、信頼を獲得した状態からコミュニケーションを始められます。いかようにも華々しい経歴を書ける他社のプロフィールページとは、信用度に大きな差があるでしょう。

──どのような案件にEight Career Designは向いていると思いますか。
西見:採るべき人材のペルソナがはっきりしている案件に向いていると思います。そのうえで、採用難易度が高く、時間がかかっても確かな人材を見つけたい場合に最適でしょう。極論、「あの時代のあの会社にいた人材」というピンポイントなオーダーでも、Eight Career Designならサーチ可能。同じ企業出身でも、創業期にいたのか、成長期にいたのか、上場後にいたのかで経験値は大きく異なりますから。たとえば「創業期のSansanで活躍した人材」といったペルソナでも、企業名と在籍時期、在籍期間から細かく探し出せるのは唯一無二の魅力です。
――今後、Eight Career Designをどのように活用していきたいですか。
西見:難しい案件こそ、Eight Career Designで決めていきたいです。大手スカウト媒体にそもそも登録していないような、潜在層の優秀人材と出会えたらいいですね。
現在はブルーオーシャンのEight Career Design。しかし、今後もしエージェントが大規模に参入したとしても、自分の頭で考え、実力をつけてきたエージェントなら、きっと問題なく勝負できるはずです。AIに丸投げで物量勝負するのではなく、「人」のビジネスの本質を理解して真摯に向き合えるエージェントにとって、Eight Career Designは強力な味方であり続けるでしょう。
※インタビュー内容は、2026年6月8日時点のもの
執筆・撮影:安光あずみ