株式会社マイクロアド

「つながり」を可視化して専門人材の採用に成功。領域が多岐にわたる広告業界の採用にEight Career Designが“効く”理由

名刺情報が見れるからこその機能「つながりスカウト」は、「近しい企業へスカウトを送りたい」と考えていた当社にぴったりの機能でした。

株式会社マイクロアド
目的
  • 若手中心の組織に経験豊富な即戦力を加え、事業拡大を支える人材を採用したい
  • 自社に近しい領域の人材へ、ピンポイントでアプローチできる採用手法を取り入れたい
課題
  • 広告業界は領域が幅広く細分化されており、エージェント経由ではマッチ度が低い
  • リソースが限られるなか、効率的に「本当に欲しい人材」を見つけることが難しい
効果
  • 広告業界のメディア領域経験者2名を採用
  • 「つながり」や「実名」が見えるため、自社とマッチする人材へ狙い撃ちでスカウトを送れた

デジタルマーケティング事業を展開する株式会社マイクロアドは、メディア領域での広告運用職、パートナーアライアンス職採用にSansan株式会社のEight Career Designを活用し、業界経験者2名の採用に成功しました。約2年ぶりに中途採用を再開した背景や、広告業界ならではの採用の難しさ、Eight Career Designでの課題解決について伺います。

事業成長に伴い部門単位での経験者採用にトライ。課題となったのは広告業界ならではの領域の広さ

<お話を伺った方>
執行役員 中野 伸飛様
ビジネス営業本部 タレントグロース室 新川 采利様

──マイクロアドの事業内容と、採用におけるお二人の役割について教えてください。

中野様(以下、中野):マイクロアドはデータプラットフォーム事業を中心に、企業のデジタルマーケティングを支援する会社です。2007年にサイバーエージェントから分社化して設立され、2022年には東証グロース市場へ上場しています。

事業の特徴は、広告枠を保有する「メディア側」の収益化を支援するプラットフォーム(SSP)と、広告を出稿したい「企業側」を支援する広告配信プラットフォーム(DSP)をどちらも併せ持つこと。加えて、220社以上と提携する国内最大級のデータプラットフォーム「UNIVERSE」を活用し、高精度なターゲティングによる広告配信や効果分析といった、幅広いソリューションを提供できることが強みです。私はメディア向け事業を執行役員として管掌しており、今回の部門内での採用も担当しました。

新川様(以下、新川):私はタレントグロース室に所属しています。人材に携わる施策全般を担っており、育成はもちろん、全社としての採用活動支援や、事業部と連携したスカウトなども業務範囲となります。

──全社や部門として、抱えていた課題感やそれに伴う採用方針があれば教えてください。

中野:マイクロアドは新卒採用を中心としていたため、25歳までの若手比率が非常に高い会社となっています。しかし、事業が成長していくなかで、各領域で即戦力となるキャリア人材を増やしていく必要が出てきました。そこで、「まずは目が届く自部門の範囲内からやってみよう」と、部門独自で中途採用にトライしたのが始まりです。

執行役員 中野 伸飛様

新川:中野さんが管轄するメディア部門での取り組みを受けて、全社でも約2年ぶりに中途採用を再開しました。全社に先駆けて優秀人材の採用を始めた中野さんからノウハウを教えてもらいながら、各事業部のニーズに合わせたキャリア採用に注力しています。2025年6月ごろに採用ページをオープンしたのですが、スタートした途端にあちこちの部署から「こんな人材が欲しい」という声が多数挙がってきたので、どの部署も経験者を求めていたのだと実感しましたね。

──全社へ波及していくように中途採用の動きが広がっていったのですね。先行的に取り組んだメディア部門では、どのような採用手法を検討されたのでしょう。

中野:エージェントだと候補者を捌ききれず、費用対効果も合わない可能性が高かったため、自分たちで本当に欲しい人材だけに直接アプローチできるスカウトサービスを活用したいと考えていました。特に、広告業界は非常に領域が細分化されているため、一口に「広告人材」「マーケティング人材」と言っても、持っているスキルはバラバラ。自社にマッチする人材を見つけるのは困難なんですよね。

新川:たしかに。現在、全社採用ではエージェントも併用しているのですが、「エージェントが提案してくる候補者の半分が対象外」ということも珍しくありません。

ビジネス営業本部 タレントグロース室 新川 采利様

中野:そんな業界ならではの事情もあり、「広告業界のなかでも自社と近しい企業」へ効率的にアプローチできるスカウトサービスを探していました。

Eight上の「つながり」を使って近しい企業へピンポイントにアプローチできることが魅力。2名の即戦力採用に成功

──スカウトサービスを検討されるなかで、Eight Career Designを導入したきっかけや理由を教えてください。

中野:もともと当社とSansan社は事業パートナーであり、Eightがどんなデータを持っているかはよく理解していました。また、Eight Career Designというサービスがあることも認識していましたが、改めて導入を検討した際、決め手となったのは大きく3つのポイントです。

1つ目は、Eight上で自社とつながっている人にスカウトできる「つながりスカウト」機能があること。2つ目は、候補者の「転職意向度」が可視化され、絞り込みができること。3つ目は、直近のログイン状況や求人閲覧状況が分かる「シグナル」を通じて、タイミングを逃さず候補者へアプローチできることです。特に「つながりスカウト」は、「近しい企業へスカウトを送りたい」と考えていた当社にぴったりの機能でしたね。

──実際どのようにEight Career Designを活用されましたか。また、その結果も教えてください。

中野:半年間で約250通のスカウトを送り、返信20件、カジュアル面談6件、結果的に2名を採用できました。職種はメディアの収益最大化を支援する「広告運用コンサルタント」と「パートナーアライアンス」。2名とも当社と近しい領域の企業からの転職です。

──狙い通りの領域から採用することができたのですね。スカウトはどのように絞り込んだのでしょうか。

中野:24歳~30代までをメインに、メディアやアドネットワークの会社を中心に検索していきました。当初難しく感じたのが、広告業界は部署名が多様なため、「営業部」「運用部」などのシンプルな名称ではヒットしにくいこと。そこで、カスタマーサクセス担当からアドバイスをもらい、「メディアグロース」「収益化」「マネタイズ」などの職種関連キーワードを組み合わせながら絞り込んでいきました。

新川:全社採用でもEight Career Designを活用していますが、カスタマーサクセス担当のサポートはいつも心強いですね。「欲しい人材はどういう部署名なのか?」を具体的に洗い出してくれたこともありました。自社内だけでは見つけにくい視点をもらえたと思います。

ヒアリング重視のカジュアル面談でカルチャーフィットを確認。面談を重ねミスマッチのない入社が実現

─カジュアル面談ではどんな工夫をされていましたか。

中野:カジュアル面談は「面接」ではなく、「相性診断」のような位置づけであることを意識していました。会社や事業の説明のあとは、「なぜ話を聞いてみようと思ったのか」「今後どんなキャリアを描きたいか」「仕事内容がイメージできるか」などをヒアリングしています。プライベートの話題も交え、ざっくばらんに会話するなかで、「違和感がないか」「当社のカルチャーに合いそうか」を見ていくイメージですね。

実際に採用に至った方のなかには、半年かけて5回面談したケースもあります。Eightのユーザーは全員が「今すぐ転職したい」人ばかりではないため、相手のペースにあわせながらアプローチを続け、相互理解を深めることを大切にしています。

──採用に至った方についても教えてください。

中野:「広告運用コンサルタント」として採用した方は、メディアの会社で営業を中心に活躍されていた20代女性です。積極的に転職活動をしている方ではありませんでしたが、5回の面談でキャリア相談をしていくなかで、当社の運用業務を「面白そう」と感じていただき、入社に至りました。近しい企業からの転職だったため業務理解も早く、入社後もスムーズに活躍してくれています。まさに転職市場では出会えなかった人材かと思います。

「パートナーアライアンス」として採用した方も、同じくメディア企業で営業をされていた20代女性です。この方は3回面談しており、部門長や現場社員などとも会ってもらっています。出産・育児といったライフスタイルの変化があるなかで、転職を検討されている状況とのことでした。マイクロアドは福利厚生が充実しており、小さな子どもを持つ社員も多い職場です。子育てへの理解があり、多様な働き方ができることをお伝えしたところ、安心して入社を決めてくれましたね。

名刺アプリならではの「つながり」と「実名」で、信頼できる人材と出会えるのが魅力。営業職強化に向け、積極活用を継続中

──Eight Career Designを使ってみて感じたメリットはありますか。

中野:第一に、当社社員と「つながり」がある人、転職意向度が高い人へ積極的にアプローチできることは、当初の期待通り大きなメリットとなりました。加えて、ベースが名刺管理アプリだからこそ、「実名」が見える点も魅力です。「つながり」のある社内メンバーへ「◯◯さんって知ってる?」「どんな方?」と、スカウトを送る前に印象などを確認することもできます。他のスカウトサービスにはない、唯一無二の特長ですよね。

──どのような企業にEight Career Designはおすすめだと感じますか。

中野:私が使ってみた体感では、IT・デジタルマーケティング・広告代理店・SaaS・SIerといった領域は候補者が豊富にいたため、特に向いていると感じました。また、「カスタマーサクセス」や「インバウンドセールス」など、特徴的な職種キーワードがある場合も、キーワード検索を使って狙い撃ちできるため、強みを発揮すると思います。

──最後に、今後の採用戦略について教えてください。

中野:私が担当するメディア事業では、昨年より高い採用目標を掲げており、営業・コンサルティング職を中心に積極採用を進めています。事業拡大が続くなかで、即戦力の人員増強は欠かせません。今後もEight Career Designを活用しながら、現場主導でのアプローチを続け、より質の高い採用を目指したいと考えています。

新川:全社的にも代理店営業などの採用を強化中です。Eight Career Designは営業職との親和性も高いので、これからも大いに活用していきたいと考えています。

※インタビュー内容は、2025年10月29日時点のもの
執筆・撮影:安光あずみ

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