営業組織の拡大を目指し、1年間で20名以上採用
<お話を伺った方>
採用推進部 次長 地引 啓明様
採用推進部 小林 陽南子様
──まずは、テンポイノベーションの事業内容を教えてください。
地引様(以下、地引):店舗転貸借事業という、事業用の物件に特化した転貸借事業を行っています。事業構造は、ビルオーナーから店舗向けの物件を借り、それをテナントに貸すというものです。当社がビルオーナーや不動産事業者、閉店したいテナント、出店したいテナントの間に入ることで、当事者同士の課題をスムーズに解決します。
テナントは95%以上が飲食店で、現在ビルオーナーからお借りしている物件数(保有物件数)は、2500件ほどとなっています。
──テンポイノベーションの採用目標をお聞かせください。
地引:当社は、2031年に保有物件数を5500件まで増やす目標を掲げています。その目標に到達するためには、現在50名ほどが在籍する営業部の人材を、2026年度には2倍の100名まで増やす必要があります。その中で今期は21名の採用を目指して、採用活動を行っています。
──採用ターゲットは、どのような人材でしょうか。
地引:年齢層は第二新卒から30代中盤あたりで、業界は問わず営業の経験を持っている方をメインとして採用しています。当社の営業は、ビルオーナーから物件をお借りする営業と、テナントに物件をお貸しする営業の2つに分かれているんです。まずは貸す営業から当社でのキャリアをスタートしていただける方を募集しています。
選考で他社と競合しない点が魅力
──Eight Career Designの導入理由をお聞かせください。
小林様(以下、小林):当社は、これまで人材紹介のみで採用活動を行ってきました。しかし、年間20名以上の採用を実現するにあたって、人材紹介だけではどうしても採用コストがかかりすぎてしまいます。そこで新しい採用手段として、ダイレクトリクルーティングに着目しました。
ダイレクトリクルーティングは、人材紹介に比べて採用コストが抑えられるのはもちろん、当社から候補者の方に直接お声がけできるため、スピーディーな対応や選考ができるのがメリットだと考えました。
求人広告媒体も候補者と直接やりとりができる点は同じですが、過去に利用したときに思うような候補者の方が集まらず、成果が得られなかったので、ダイレクトリクルーティングが良いのではないかと考えたんです。
これまでに複数のダイレクトリクルーティングサービスを導入しましたが、その中でEight Career Designも導入しようと決めたのは、アプローチできる人材が他のサービスとは全く異なるからです。
Eight Career Designは、転職活動をしていない潜在層の方にも声をかけられるため、選考が進む中で他社と競合しない点が魅力だと思いました。また、他のサービスと比べてまだまだ導入企業が少ないのも魅力で、当社がいち早く声をかけて興味を持ってもらうことで、選考に進む採用候補者を増やせればと考えました。
他のサービスと比べて、反応の良さは桁違い
──Eight Career Designを使ってみて、いかがでしたか。
小林:スカウトを送り始めて1カ月で、当社に興味を持ってくれる候補者が現れ、その後1名の採用が決まりました。また、今朝、約1週間前にカジュアル面談をした方から連絡があったんです。もともと「転職は考えていない」という話でしたが、「話を聞いて選考に進みたくなりました」と言ってくれたんです。
どちらの方も、名刺アプリのEightからスカウトメッセージが届き、驚いて反応してもらったのがきっかけで、カジュアル面談が実現しました。他にも、1~2カ月前にスカウトを送った方が当社を覚えていてくれていて、転職活動を始めたタイミングで反応が返ってくることもありましたね。
他のスカウト媒体であれば、スカウトが届くのは当たり前ですし、多くのスカウトで、埋もれることもしばしばです。
スカウトに新鮮味があって目にとめてもらえる可能性が高いのは、Eight Career Designならではのメリットだなと感じています。また、候補者の方の所属や役職、お名前を見ながら、一人ひとりにスカウトメッセージを送れる点も、他のスカウトサービスとは異なる点で、使いやすいなと感じますね。
――スカウトメッセージの開封率や有効返信数はどれほどですか。
小林:ここ1カ月半ほどのデータですと、スカウトメッセージを55通送付して、33通の開封があったようです。「カジュアル面談で話したい」という返信があったのは、現時点で3名ほどですね。
開封率は60%になる計算ですが、その後も開封数は日を追うごとにじわじわと伸びていくので、最終的な開封率ももっと高くなるのではと思います。他のスカウトサービスにおける開封率は、良くて11%。Eight Career Designの開封率は桁違いだなと感じます。
――サポート面での評価はいかがでしょうか。
小林:毎週データを開示してもらえますし、2週間に1回の定例ミーティングで、毎回効果を上げるための提案やアドバイスももらえているので、ありがたいですね。こちらからも、「どうすればもっと効果が上がるのか」など、ざっくばらんに相談にのってもらっています。
先日は、効果がありそうなメッセージのテンプレートを共有してもらいました。早速、反応も返ってきているので、手応えは悪くないですね。
潜在層からスムーズに選考が進み、1名の採用に成功
――Eight Career Designですでに1名の採用に成功されていますが、それはどのような方でしたか。
小林:30代後半の中堅層で、前職ではアニメのグッズを販売する会社に所属し、新規の店舗を出店する際の店舗開発を担当していました。転職意向度は、「良い話があれば聞いてみたい」といった程度で、転職活動はしていませんでしたが、Eightで初めてのスカウトメッセージを当社から受け取り、「ひとまず話を聞いてみよう」と思っていただいたようです。
――どのようにして、その方の採用に至ったのでしょうか。
小林:まずはカジュアル面談を通して、不動産業界の中でもあまりない当社のビジネスモデルに共感していただきました。また、店舗開発の経験が少なからず生かせるのも興味を持っていただけたポイントだったと思います。
一方、当社としても、店舗開発をやりながら経営層に近いところで働いていたと聞き、営業以外のポジションでも戦力になってもらえるのではないかという期待を持ちました。そこで、営業ともう一つのポジションでカジュアル面談を2回行ってから、選考に進んでもらいました。
スカウトメッセージを送ったのが11月で、翌週あたりに返信をもらい、カジュアル面談は年内に実現しました。その後、1月に一次選考と最終選考を行い、2月に内定を承諾してもらった流れです。2回のカジュアル面談でお互いの理解が深まったこともあり、選考はスムーズでしたね。
――振り返って、採用成功の重要なポイントは何だったと思いますか。
小林:お互いに接点を持った回数が多かったからだと感じます。人材紹介の通常の選考フローであれば、一次面接と最終面接で2回しか会わないのですが、今回は4回もお会いできたため、当社への入社意欲が高いまま選考に臨んでもらったのではないでしょうか。
――今後の採用活動の展望をお聞かせください。
地引:2026年度までに営業100名体制を目指して、人材紹介とダイレクトリクルーティングを併用しながら採用活動を続けていきたいです。その中で、Eight Career Designのように潜在層の方々にも響くような採用手法を取りながら、着実に目標を達成していきたいですね。
※インタビュー内容は、2024年5月17日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:齋藤大輔 編集:南野 義哉(プレスラボ)