株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング

転職意向がなかった施工管理×営業ポジションの採用に成功。「思わず返信した」ところから出会いとなり、入社へ

候補者の方が、「Eightでスカウトが来るんだ」ということに驚き、思わず返信したと話していました。

株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング
目的
  • 土木の施工管理ができる人材がほしい
  • 全社で年間20名の中途人材を採用したい
課題
  • 特に土木領域の技術者は、確保が難しくなってきている
  • 人材紹介では、入社後にミスマッチが起きることもあった
効果
  • 現場を分かった上で営業の仕事を担える施工管理職の候補者を採用できた
  • 個人対個人のようなフラットな関係で話すことができ、互いに理解を深めることができた

アサノ大成基礎エンジニアリングは、人材紹介会社に頼って待っているだけでなく、こちらからも手を打ちたいとダイレクトリクルーティングに着目しました。過去の取り組みをふまえつつ、全く新しいデータベースを持つEight Career Designに興味を持ち、導入に至りました。そして、現場を分かった上で営業の仕事を担えると施工管理職の候補者に出会い、採用に成功しました。

採用の過程で、Eightならではの良さを感じることができたという同社に、Eight Career Designを使ってみた感想や活用のメリットを伺いました。

建築と土木の両分野で、幅広く事業を展開

<お話を伺った方>

事業推進本部 副本部長 寺田正人様
経営管理本部 人事室 室長 吉田千恵様

──アサノ大成基礎エンジニアリングの事業内容を教えてください。

吉田様(以下、吉田):当社は建築と土木の両分野で幅広く事業を展開しており、大きく分類すれば、建設コンサルタント事業に当てはまるかと思います。具体的には、建築や整備を行う前にその土地がどのような状態なのかを調べる地盤調査から、設計、施工、保全、そして解体まで、一貫して技術やサービスを提供しています。

寺田様(以下、寺田):公共事業から民間の事業まで幅広く、全国的に手掛けていますね。近年特に力を入れているのは防災分野で、斜面対策などの社会インフラの整備を行っています。民間であれば、都市開発に伴うビルの解体にも力を入れています。

──現在の採用目標をお聞かせください。

吉田:当社は現在340名ほどの社員がいますが、事業の拡大にあわせて、2025年を目安に400名程度まで増員していきたいと考えています。その中で、キャリアの採用目標は、年間20名前後です。全社的に増員していく予定ですが、現段階では土木関連事業の売上比重が高いので、どちらかといえば土木分野の人材を優先的に採用していきたいと思っています。

──その目標に向けての課題はありますか。

寺田:これは建設業界全体の課題だと感じていますが、いわゆるベテランの技術者といわれる方々が定年を迎えつつあり、その一方で少子化によって若手の人材も少なくなってきています

そもそも学生が減っていることに加えて、理系の人材も少なく、その中で土木関連に進む人も減っています。そういった点で、私たちが採用活動を行っている領域は、技術者の中でも人材を確保することが難しいマーケットになってきている印象です。

──これまでに、どのような採用手法を用いてきましたか。

吉田:メインは人材紹介で、あとは社員からの紹介ですね。過去にはダイレクトリクルーティングを活用してみたこともありましたが、採用実績はありませんでした

経営管理本部 人事室 室長 吉田千恵様

既存のサービスとは異なるデータベースに興味を持った

──Eight Career Designの導入に至った経緯を教えてください。

吉田:当社の子会社で、建築分野の設計を専門とする鈴木建築設計事務所が、Eight Career Designを利用していたんです。そこで比較的順調に応募を集められていると聞いて、2023年の年明け頃に当社での利用について社内で検討し、同年3月に導入が決まりました。

中途採用は比較的順調ではありましたが、人材紹介でベテラン層の採用にやや苦戦していたので、人材紹介会社に頼って待っているだけでなくこちらから一歩進んだ手を打ちたいという思いもありました。

その中で、ダイレクトリクルーティングという選択肢が浮かんだのですが、過去に実績をつくれなかったので、Eight Career Designという、そもそも転職市場にいる層とは異なるデータベースの方々にアプローチするのは、一つ意味があるのではないかと思いましたね。

私も、Eight Career Designは以前から知っていて、興味を持っていました。まだ立ち上げ段階のサービスではありますが、ベースが名刺管理アプリなので、データベースはたくさんあるだろうと認識していました。

候補者からの返信率が高く、サポートも充実していた

──実際にEight Career Designを使用してみて、いかがでしたか。

吉田:他社のダイレクトリクルーティングサービスよりも返信率が高いと思いました。最初にスカウトメールを送ったのは63名でしたが、3名返信があり、2名がカジュアル面談に進みました。

結果的に156通送付し、1名の採用に成功したのですが、その方は「Eightでスカウトが来るんだ」ということに驚いて、思わず返信したと話していましたね。転職サイトではいろいろな会社から声を掛けられると思うのですが、Eightはそもそも転職のためのサービスではないので、そのように反応が異なるのだろうと思いました。

寺田:あと、Eight担当者のサポートも良かったですね。月に1回定期的にミーティングしたのですが、毎回何通送るといったスカウトの目標を決めることで、確実に進めなければと背中を押してもらいました。

業界に応じた知見も持っていて、例えば「建設業界の人はメッセージを頻繁に開封するのではなく、ゴールデンウイークなどの長期休みにまとめて開封したりするから、そこまでにスカウトを送ってしまいましょう」といった具体的なアドバイスもあり、とても役立ちました。

また、スカウトのターゲットを広げていくことになったときも、スカウトメールに書く文章をある程度提案してもらうなど、スムーズに切り替えられるようサポートしていただきました。

事業推進本部 副本部長  寺田正人様

転職意向がなかった方に声を掛け、採用に成功

──今回、1名の採用に至ったそうですが、スカウトから内定まではどのような流れでしたか。

吉田:2023年3月にスカウトメールを送り、4月頭にカジュアル面談を行いました。当社の名前をすでに知っていた上に、「解体」というキーワードがあったので、そこで自身の経験や力を活かせるかもと思って、興味を持ってもらえたようです。そこから履歴書などの準備の期間を経て、6月に選考を行い、そこからはわずか1週間ほどで内定が決まりました。そして、7月に内定を承諾していただきました。

──在職中ということもあり、4~5カ月のスパンで内定承諾に至ったのですね。そもそも転職意向はお持ちだったのでしょうか。

吉田:もともと転職意向は全くなかったようです。でも、当時の仕事で少し悩んでいたところがあり、そんなときに当社から声がかかって、「そうか、転職という手段がある」と思い立ったそうです。その方の思い切りの良さもご縁につながったなと感じますね。

──アサノ大成基礎エンジニアリングとしても、来てほしいと思える人材でしたか。

吉田:実は、施工管理の人材が欲しいと思ってその方に声をかけたのですが、よく見たらその方の情報には「営業」という文字があったんです。その際に、もしかしたら採用ターゲットとは少し違ったかもしれないと思いましたが、該当部署である建設事業部の部長に聞いてみたところ、「おそらく1人で営業もしながら施工もやっている人だから、すごく良いと思うよ」と言われたんです。

当社の建設事業部には営業を担う人材がおらず、施工管理の技術者が現場を抱えながら見積書作成などを行っていたので、営業を担う方が1人入れば、技術者が本来の仕事に集中できる環境がつくれると思いました。事業部長も、現場が分かる営業人材という点に非常に魅力を感じていたようです。

個人同士のようなフラットな関係で、互いに理解を深めることができた

──改めて振り返って、この方の採用に成功した要因として最も大きかったのは何だと思いますか。

吉田:転職活動をしていない状態で声を掛けることができたのは、大きかったと考えています。もしその方が本格的に転職活動をしていたら、他社と比較した結果、当社に入社したかどうかは分かりませんから。またEightでは、ユーザー同士がゆるくつながっている意識があるので、最初から企業対個人というよりも個人対個人のようなフラットな関係でお話しすることができました。そのため、いろいろとお話しして互いに理解を深めながら、知人紹介のような意識で入社してもらえたのかなと感じます。

寺田:スカウト辞退の文章も、皆さんとても丁寧でしたね。「実は転職したばかりなんです」、「他の部署であればいいんですけど」、といったように理由も丁寧に書いていただいていました。それはEightならではだと思いますね。

──最後に、採用における今後の展望をお聞かせください。

寺田:さらにEightのユーザーが増えたタイミングや、一度スカウトした方の心変わりのタイミングを狙って、いずれ利用を再開できればと考えています。

吉田:今後も候補者の方と直接対話する機会を大事にしながら、納得感をもって入社いただけるように努めたいと思います。

※インタビュー内容は、2023年9月29日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:齋藤大輔 編集:南野 義哉(プレスラボ)

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