採用目標は、年間100人以上。グローバルからも日本は期待されている
<お話を伺った方>
人事部 人事採用 マネージャー、タレントソーシング 岡田愛様
人事部 人事採用 シニアタレントアクイイジション パートナー 東ジェド様
──ServiceNowの事業内容を教えてください。
東様(以下、東):ITソリューションの提供を通して、ワークフローの一部あるいは全体を効率化し、その企業の働き方を変えることに取り組んでいます。
具体的には、ワークフローを効率化するソリューションを、たとえば人事やコールセンター、ITといった部署別にSaaS(Software as a Service)で提供するほか、PaaS(Platform as a Service)として、一つの企業で導入している全てのITシステムを一元管理できるプラットフォームも提供しています。
岡田様(以下、岡田):一言で言えば、私たちのソリューションがシングルプラットフォーム上にすべて構築されているのが最大の強みですね。
多くの企業が多数のシステムを導入して、DXを進めてきた中、社内に存在する全ての事務手続きをそれらのシステムだけで完結できるわけではありません。プラットフォーム上に開発された新機能が様々なユースケースと結び付けられ、業務フローをデジタル化し、様々なworkflowへと展開されていきます。
──現在の採用目標をお聞かせください。
東:人事として目指すのは、良い人材をいかに早く採用するか。2022年は1年で100名以上を採用しました。2023年も、営業からバックオフィスまで全体的に採用を実施し、最終的には2022年を超える人数を達成したいと考えています。
──これほどの規模の採用を実施されている背景を教えてください。
岡田:現在多くの企業が抱えている課題を私たちのソリューションが解決できることで、引き合いが非常に増えており、ビジネスも順調に成長してきています。
東:加えて、これまではアジアのヘッドオフィスであるシンガポールを通して、シリコンバレーにある本社からサポートをもらっていましたが、日本はそこから独立して、直接本社からサポートをもらえるようになりました。日本のマーケットに対する期待が高まっているので、採用のヘッドカウントが増えている背景もあります。
──これまでに、どのような採用手法を用いてきましたか。
岡田:ダイレクトリクルーティングや人材エージェンシーを使った採用、社内リファラル採用などを行ってきました。基本的には、こちらから候補者を探して働きかけていく攻めの採用を行ってきましたね。
また、今は転職活動を行っていない方々に対してもリレーションシップを取り続け、彼らとこちらのタイミングが合ったときに採用できるようにするという、中長期目線での候補者育成も行っています。
東:当社単独で採用イベントも開催しています。イベントは、営業向け、働く女性向け、第二新卒向けなど、その時々でフォーカスするテーマを変えながら会社紹介しています。
※10月25日に、全ての営業職の方を対象にキャリアイベントを実施予定。パネルインタビューなどを通して、キャリアやワークライフ、同社の今後の展望を知ることが可能。
他社サービスではコンタクトできない候補者に出会えると考えた
──Eight Career Designの導入に至った背景を教えてください。
東:これまで私たちがダイレクトリクルーティングやスカウトで使用してきたサービスは、候補者のリストをもう何周もして、かなり使い尽くしている感覚がありました。そこで、新たに活用できるサービスはないかと探し、見つけたのがEight Career Designです。
Eight Career Designは、主体が名刺管理サービスであるため、データの登録者数が他社サービスに比べて圧倒的に多く、他ではコンタクトできない候補者に出会えるだろうと考えました。また、スカウトメッセージを送る方を選定する際に、その方々の社名や所属部署名、肩書きまで細かく見られることも魅力的だと思い、導入を決めました。
──会社としても、Eight Career Designの導入の意思決定はスムーズでしたか。
東:米国にある本社の承認を受ける必要があったので、実は1年かけて交渉して、ようやく予算を獲得しました。
今導入しているサービスだけでは狭いマーケットにしかコンタクトできていない可能性があるため、Eight Career Designで今までコンタクトできていなかった範囲にもコンタクトを広げたいと説得しました。あとは、Eightの営業の方とも密にやりとりして、競合他社の返信率や採用決定率も目安として本社に伝え、彼らが採用できている候補者を私たちも採用していかなければならないと言い続けて、なんとか導入できましたね。
社名や部署名で候補者を絞り、的確な人材にアプローチ
──実際にEight Career Designを使用してみて、いかがでしたか。
岡田:私たちは、いつもピンポイントで候補者を絞ってスカウトしているのですが、具体的な社名や部署名で絞れるので、まさに的確な人材にアプローチできると感じています。現職だけでなく、前職の名刺情報も入っている場合が多いですし、年齢や年収も見れるので、そうした情報からにターゲットをかなり正確に絞っていますね。
機能が必要なものに絞られていて、UXが非常にシンプルで分かりやすいので、やりたいことが簡単にできることも魅力です。機能がいろいろありすぎると使いこなすのが億劫になってしまうので、私にはとても合っていると感じています。
それと、Eight Career Designは人のネットワークで成り立っていると思うので、今後そのネットワークがどんどん広がっていけば、さらに素晴らしいサービスになっていくのではと期待しています。
──ターゲットを正確に絞れているとのことですが、スカウトメールの返信率はいかがですか。
東:導入から3カ月が経過した時点で、返信率は10%前後と良好です。やはり、候補者をかなり的確に絞ってメッセージを送れていることが奏功していると感じます。
今後は、よりターゲットを広げて採用イベントの案内も送り、ServiceNowのプロダクトだけでなくカルチャーやビジネス目標なども知ってもらい、そこからいろいろな方とお話していけたらいいなと思っています。
──メッセージを送るときに気を付けているポイントはありますか。
岡田:転職意向がない方にもメッセージを送っているのですが、まずはお互いに話して知り合いましょうという内容を入れています。転職のタイミングが今ではなくても、長くリレーションシップを取っていきたいと伝えていますね。
そうした方を増やすことで、ポジションが空いた瞬間に候補者のリストができる状態を目指しています。そのためにも、Eight Career Designのようなデータベース型のサービスをうまく使っていきたいと考えていますね。
入社してほしいと思う優秀な人材に出会えた
──今回、1名の採用に至ったそうですが、それはどのような方ですか。
岡田:まさに競合他社で働いていた、エンタープライズセールスの方です。Eight Career Designを導入して最初に送ったスカウトで返信があった方なのですが、カジュアル面談でセールスとしての成功経験を聞く中で非常に優秀な方だと感じ、応募してほしいと思いました。その時点ではまだ応募を迷っていたので、現場の採用マネージャーも含めて再度面談の場を設定し、アプローチしました。
東:現場の雰囲気も含めて会社のカルチャーに触れてもらったことで、応募へのモチベーションが上がったパターンでした。スカウトメッセージの送信から内定まで2カ月弱と、スピーディーに決まりましたね。
──ServiceNowの採用における今後の展望をお聞かせください。
岡田:私たちの採用活動ではネットワークを一番大切にしているので、ネットワークから成り立っているEight Career Designをどんどん使って、ネットワークを広げていきたいと思っています。
東:当社の採用はずっと続きます。他の求人サービスではリーチできない方々に向けたブランディング面でも、Eight Career Designを活用できればいいなと考えていますね。
※インタビュー内容は、2023年8月21日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:齋藤大輔 編集:南野義哉(プレスラボ)