歯科医療業界全体をカバーするプラットフォームを目指す
<お話を伺った方>
執行役員 管理部 部長 永畑 雄太様
管理部 田中 是路様
──WHITE CROSSの事業内容を教えてください。
永畑様(以下、永畑):当社が目指しているのは、歯科医療業界のプラットフォームです。現状では、主にメディア事業と人材事業を運営しています。
メディア事業では、歯科医師さんや歯科衛生士さんなど歯科医療従事者向けの専門メディアとして、役に立つコンテンツや有名な先生のセミナー動画の配信などを行っています。
このメディアの登録者数は、全国の歯科医療従事者の3分の1に当たる3万人以上。そこに何らかのアプローチをしたい企業さまも多くいるため、そういった企業のマーケティング支援なども行っています。
人材事業は、医療業界で近年特に人材が不足しているため、その課題解決のために事業を行っています。他にも、これから歯科医院さんの運営を手助けするような事業をリリース予定です。
現在社員数は43人で、少人数で多角的な事業を展開しているイメージです。
──WHITE CROSSの採用における課題は何でしょうか。
永畑:年々拡大する組織の中で、課題は各部署を率いるミドルマネジメントができる人がとても少ないことでした。
もちろん内部昇格もありますが、全員がいきなりマネージャーになるのはあまり現実的ではなかったこともあり、営業マネージャーやエンジニアリングマネージャー、プロダクトマネージャーなど、さまざまな方面で何らかのマネージャー経験のある人がほしいと考えていました。
従来のリクルーティングサービスとは異なるデータベース
──Eight Career Designを導入した背景を教えてください。
永畑:私はもともと人材紹介会社に勤めていたので、Eight Career Designはサービスがローンチされた当初から知っていました。その上で、ミドル層の採用に適したダイレクトリクルーティングツールを探して、いろいろと比較検討しましたね。
検討したポイントは、まず、ターゲットであるミドル層がデータベースにいるかどうか。その上で、サービスとしての実績がどうなのか、当社には採用に割けるリソースが足りていなかったので、どれほど伴走してもらえるかといったことも重視しました。
その中でEightの担当者にお会いし、話をうかがいました。導入の決め手となったのは、適切に伴走してくれるという点。加えて、初めての利用だったので、スカウト代行のサービスを付けてもらえることも魅力的でした。それで最終的に、サポートが手厚いEightに決めたんです。
──実際にEight Career Designを使ってみて、いかがでしたか。
永畑:有名企業でチームのリーダーやマネージャーをやっている方など、今までなら出会えなかった層の方にたくさん会えたという手応えがありました。「Eightはデータベースが違う」と明確に感じましたね。
──スカウトは、どのように送っていったのですか。
永畑:優先度が高いポジションは、エンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーだったので、基本的には、それらの職種での経験が10年以上あり、何人か部下を持ったことがある、あるいはプロジェクトをリードしたことがあると思われる方に送りました。
名刺情報に経歴が紐づいている方は、もちろんそれを拝見した上でアプローチしましたが、名刺情報だけでもある程度、有名な企業に所属している方であれば、「こういった課ならこれができるのではないか」といった形で、あたりをつけて送っていきました。
最も望ましい業界は医療系で、特に当社よりも何ステップか先に進んでいるような医療ベンチャーです。他に、成長していて、今でもベンチャーらしい風土が残っている企業にも送りましたね。
送付数は合計1500通、そのうち返信が64件で、20人ほどの方とお会いしました。一定以上の数を打てば、それなりに反応があるなという印象です。
Eightには、メッセージに書く内容や文章量もEight独自のノウハウに沿って担当者から手厚いサポートがあり、当社のビジネスの面白さや独創性、仕事内容の魅力などがうまく伝わるようにしました。
その結果、歯科医療のあらゆる事業を展開しようとしていることが端的に伝わって、興味を持ってくれた人もいましたね。
カジュアル面談後3カ月で、転職意向が大きく上がっていた
──今回、1名の採用に至ったそうですね。どのようなポジションで、どんなキャリアを積んできた方なのでしょうか。
田中様(以下、田中):ポジションは、社内のITシステムやセキュリティなどを管理するIT統制の担当者です。もともとはCTO(最高技術責任者)が兼務していたのですが、当社はIPO(新規株式公開)を目指しているので、専任の担当者がほしいと考えていました。
採用に至ったのは、大手メーカーをはじめとする3社で情報システム関連の仕事に携わっていた方です。
直近はお子さんが生まれ、ライフワークバランスを大事にしたいという理由から、テレワークも含めて定時で切り上げられる会計事務所でシステム部門長として勤めていました。ただ、子育ても落ち着いてきたので、ベンチャーやスタートアップで自身の経験を活かしつつ、新しい経験も積んでいきたいと考えて、転職を決意したようでした。
──内定承諾に至るまでは、どのような流れでしたか。
田中:スカウトに反応いただいた当初は、転職意向が非常に低く、面白そうな会社があれば話を聞きたいといったスタンスでした。そこで一度カジュアル面談を行いましたが、その後3カ月はそのままになっていたので、こちらから声をかけました。すると、1週間後くらいに「まだポジションに空きがあれば、もう一度話したい」と、返信があり、そこから素早く面接に移行していきました。
3カ月の間に自身の状況が変わったり、会計事務所のプロジェクトがひと段落する目処がついたりと、いろいろ変化があったようでした。そのタイミングでこちらから声をかけることができたのは、とても良かったですね。
──今後、Eight Career Designをどのように活用していきたいですか。
永畑:Eight Career Designを一度使ったことで、ダイレクトリクルーティングの知見ができました。今後も引き続き事業が拡大していく中で、Eight Career Designをうまく活用したいと考えています。
──最後に、採用における今後の展望を教えてください。
永畑:私たちは、「歯科医療の社会的価値を高める。大樹となり、社員とその家族の幸福を追求する」ことをパーパスに掲げています。それを実現するためには、会社を成長させて社会的影響力を持つ必要があり、その一歩としてIPOも目指しています。パーパスに共感し、その目的に向かって一緒に取り組んでいきたい方を、これからも採用していきたいと感じています。
※インタビュー内容は、2023年1月26日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:安井信介 編集:南野 義哉(プレスラボ)