メインの事業軸に加え、最新テクノロジーを活用した新事業にも注力
<お話を伺った方>
執行役員CHRO 人事総務部長
關 裕様
人事総務部 副部長
深尾 之博様
──はじめに、セキュアの事業概要を教えてください。
深尾様(以下、深尾):セキュアがメインで手掛けているのは、いわゆる「フィジカルセキュリティ」という分野です。監視カメラシステムや、アクセスコントロールと呼ばれる入退室管理システムなど、セキュリティによって部屋や空間の安全・安心を守るようなソリューションを提供しています。
最近はフィジカルセキュリティにAI(画像認識)技術を組み入れた、新しい事業もスタートしています。たとえば、AIカメラを利用して店舗に訪れる来店客の興味関心をデータ化してマーケティングに活用できるようなソリューションなどです。こちらは既存事業の規模に比べればまだまだ小さいですが、これから成長させていこうと力を入れています。
──現在の採用目標をお聞かせください。
關様(以下、關):当社は、2021年末に東証マザーズ市場(現:グロース市場)に上場し、これからさらに事業を拡大していくフェーズに入っています。そのため、あらゆる人材が欲しいというのが本音です。
特に求めているのは、業容拡大に最も資する営業担当者です。即戦力を採用したいと思っているのですが、フィジカルセキュリティは技術の知識が一定以上必要になるため、すでに同業界に在籍している方がほとんど。よって同業界から採用する必要があり、その難易度の高さに苦戦していました。
──これまでに、中途採用ではどのような採用手法を活用してきましたか。
關:人材紹介サービスとダイレクトリクルーティングサービスの2つがメインですね。また、Eight Career Designを使い始める少し前から、リファラル採用にも力を入れ始めました。人材に求める要件が特徴的であるため、求人広告を出稿すると応募は多く集まるものの、面接につながる件数が少なくなりがち。よって求人媒体はほとんど使っていません。
ミーティングが終わった瞬間「これ、使えるね」とうなずき合った
──Eight Career Designの導入に至った経緯を教えてください。
深尾:当社は以前から営業DXサービス「Sansan」を利用していて、そのご縁でEight Career Designというサービスがあると知りました。2022年から本格的に中途採用を強化していこうというタイミングだったこともあり、話だけでも聞いてみようと思いました。
サービスを知った段階では、他のダイレクトリクルーティングサービスと同じようなものだと思っていたので、正直ほとんど期待していませんでした。でも、いろいろとお話をうかがって、オンラインミーティングが終わった瞬間に「これ、使えるね」とうなずき合いましたね。
──なぜ「使える」と思われたのでしょうか。
關:先ほどお話ししましたように、我々は同業界から即戦力となる人材を募集しています。ただ、当社の業界は非常に狭く、営業だけに絞ると、市場には3,000人ほどしかいないと推定しています。
それに対して、Eight Career Designは「企業名からスカウトメールを送る相手を選べる」という、他のダイレクトリクルーティングサービスにない唯一無二の特徴があります。
ターゲットとなる同業他社の人材を狙ってスカウトするという、まさに我々のやりたいことができる点が何よりの魅力であり、Eight Career Designを使いたいと思った大きな理由です。
狭い採用市場から3名が内定、1名の採用に成功
──2022年2月にEight Career Designの利用を開始されました。実際に使ってみて、いかがでしたか。
深尾:スカウトメールを送る人を選定する際に、社名や部署名、氏名まで分かるということがやはり非常に良く、期待通りでした。
同業界で検索をして、ログインがあまりアクティブではない方も含めて、約200名にスカウトメールを送りました。その中から5〜6名ほどがカジュアル面談に、そのうち選考に進んだ方の中から、現時点で3名に内定を出しています。そして、1名から内定承諾をいただき、6月に入社してもらうことができました。
スカウトメールに対するリアクション率は、あまりアクティブではない方も含めたため、特別高いわけではなく、予想通りでしたね。ただ、その中から3名に内定を出せたのは、驚異的な引きの良さだと感じています。
──今回入社された方は、どのような経緯で採用に至ったのでしょうか。
關:その方は30代の営業職で、まさに我々がターゲットとしている企業に在籍していた方でした。もともとは「良い話があれば聞いてみたい」といった程度で、転職意向はそこまで高くありませんでしたが、カジュアル面談から面接に移行していただき、採用に至りました。
特に当社に興味を持っていただけたのは、営業としての武器が増える点です。当社は、監視カメラと入退室管理の2つを事業の柱としていますが、同業他社では、そのどちらか1つをメインにしているところが多いんです。
加えて、当社はAI(画像認識)などの新たな事業にも着手しています。営業としての“武器”が多く、お客さまに幅広く価値提供できることが魅力的に感じていただけたようです。
他の方も、スカウトメールを受けた時点で社名をすでにご存知で「最近上場して勢いのある会社」だと認識していただいていた方が多かったようで、そこが興味の入口になったのかなと思います。
カジュアル面談では、営業部門の良い面だけでなく、ウイークポイントもきちんと伝えることで、できるだけ入社後のギャップがないようにすることを心がけていました。
また、カジュアル面談には当社の営業メンバーもアサインし、実際の業務について詳しく話してもらうようにしたことで、面接意向が高まった面もあったようですね。
──最後に、今後の採用の展望をお聞かせください。
關:セキュアは2021年末に上場したばかりで、まさにこれから事業が拡大していくフェーズです。まずは専門性を持った営業担当者を積極的に採用しながら、共に事業を成長させていきたいと考えています。
※インタビュー内容は、2022年8月8日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:山本春花 編集:金指 歩(プレスラボ)