セミナーレポート
2022年1月27日 開催

現場エンジニアと語る!採用担当が押さえるべきエンジニアの知識とは

専門用語や知識を必要とするエンジニアの採用に苦労していませんか。専門部分の知識や情報を補完するために社内エンジニアと連携しようとしても、なかなかうまくいかない…という話もよく聞かれます。

そこで今回は、エンジニア採用に長らく携わり、個人でも採用支援に従事する猪飼 直史氏と、現場でエンジニアとしても活躍されている清野 隼史氏にご登壇いただいたセミナーの内容をダイジェストでご紹介します。

登壇者

猪飼 直史(いかい・なおふみ)

Nota株式会社 採用広報責任者

エンジニア特化の人材会社geechs株式会社に2015年新卒入社。IT/Web企業を中心にエンジニアの採用支援とキャリアコンサルを一気通貫で担当。2017年5月より株式会社Gunosyに1人目のエンジニア採用担当として入社。中途採用の推進や新卒採用の立ち上げを経て、2020年に人事マネージャーに就任。リモートワーク導入推進や採用全般のマネジメントを担当。2021年12月にNota株式会社に入社。個人でも複数企業の採用支援に従事。

清野 隼史(きよの・としふみ)

Qiita株式会社 プロダクト開発グループマネージャー

2019年Increments株式会社(現Qiita株式会社)に入社。Qiita Jobs開発グループでQiita Jobsの開発に携わる。2020年よりQiitaプロダクトマネジャーに就任、今に至る。

Qiita株式会社は、2000年2月設立の大手総合IT企業である株式会社エイチームの子会社。

橋本剛(はしもと・ごう)

Sansan株式会社 Eight事業部 Eight Career Design
マネージャー

新卒でカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社し、Tポイント提携営業やデータベースマーケティング事業に従事。2019年にSansan入社。「Eight Career Design」立ち上げ期にセールス面を中心に携わる。現在はEight Career Designのマーケティング責任者を務める。

採用担当者が押さえておきたいエンジニアの基礎知識

エンジニアの4職種を覚えよう

清野氏:ITサービスはさまざまな役割のエンジニアによって作られています。それぞれ使っている言語・考えていること・スキルが異なるため、まずはどんな役割・職種があるのかを把握しておくことが大切です。中でもITサービスであれば、以下の4職種は押さえておきましょう。

<採用担当者が覚えておきたいエンジニアの4職種>

1.フロントエンドエンジニア
UI/UXと言われるユーザーが直接見るブラウザ上の画面側を担当

2.サーバーサイトエンジニア
UI/UXに対して出す情報や処理を行う部分の開発を担当

3.モバイルエンジニア
フロントエンドエンジニアのモバイル版で、スマホアプリなどを担当

4.SRE
サーバー自体の運用保守を担当

こうした職種の名前を覚えるだけでなく、それぞれがどんな役割を担っていて、どんな関係性になっているのかまで知っておくことが大切です。

採用担当者とエンジニアとのコミュニケーションが重要

猪飼氏:職種の名前や役割を覚えたら、実際に身の回りにいる社員の方やお友だちの顔と職種をつなげてマッピングしていく作業をすると、わかりやすくなると思います。

例えば、身近なエンジニアの知り合いに「職種でいうとどこに属するのか」を聞くことで、その職種に行き着いた背景や職種間の関係性なども見えてきます。技術用語がわからなくても取っ掛かりがつかめるようになっていくはずです。

それはできれば、雑談の中でできるとベストだと思います。全部の情報を会話からインプットしようとするのではなく、自分でも調べたうえで、生の声を聞いていくアプローチがおすすめです。

情報を浴びて技術に関する知識以外の部分の足固めをしておく

猪飼氏:エンジニアの方と会話するためには、とにかく情報を浴びる必要があると思っています。Twitterでエンジニアの方がつぶやいているのを見たり、エンジニア向けの記事を読んだりして、専門用語などに目を慣らしていくことも大切です。

技術のことがわからないのは仕方がないので、それ以外の情報で足固めをするのもいい方法だと思います。例えば、私の前職であるGunosy株式会社ですと、GOというサーバー言語を使っているのでGunosy=GO、だったり、ゲーム会社ならゲーム開発がメインになってくるのでPHP使っている方が多い、といったり、少しずつでも溜めていくと関連性が見えてくるようになります。

橋本:出てくる言葉に対する抵抗感をなくしていくことと、情報を浴びていくことが大切、ということですよね。

エンジニアから見た現場とタッグを組む採用担当者の理想像

清野氏:エンジニアとして応募する側の立場から知りたいことは、会社の情報と現場の情報の2つです。ただ、採用担当者の方だけでどちらの情報も100%伝えきるのは難しいと思うので、まず会社のことを教えてもらいたいです。

会社自体に共感できて、さらに現場のことを知りたいと思ったときに、現場のエンジニアの方が参加できるようにしてもらえるとすごいありがたいなと。具体的には、技術的な話やプロダクト制作の体制、今の悩みなどが聞けると嬉しいです。

猪飼氏:エンジニアではない採用担当者がエンジニアとしての評価を下すのは無理です。そこは割り切って、社内のエンジニアの方に評価してもらう前提で、人事としてどう思うかは伝えて、判断を委ねるそれが適切な役割分担だと思っています。

スカウト文面はエンジニアが返信しやすいように工夫する

清野氏:大前提として、テンプレート的なメッセージは、どのエンジニアもたくさんもらっているのでほぼ読まれていないです。自社としてどういう課題を持っていて、その課題に対してなぜ自分に声がかかったのか、どう魅力を感じてくれたのか”と、実際入ってどういうことをやってほしいと思っているのかが書いてあると、「話を聞いてみたいな」となりますね。

橋本:一斉送信感のあるテンプレ文章ではなく、個の自分宛に送ってくれていることが伝わると読まれやすいということですよね。猪飼さんから何かアドバイスはありますか。

猪飼氏:返信しやすくすることに注力することが大切だと思っています。端的に内容を書いて「詳細は後述」、として読みやすく工夫する、などもいいですね。

カジュアル面談のポイント

清野氏:カジュアル面談と言いながら、実は選考に入っているということがよく起こっていますよね。ここで大切なのは、選考の段階に進んでもらうことよりも、会社のことを知って、好きになってもらうことだと思います。

面談を受ける側からするとすごくネガティブに映ってしまうので、真摯にお互いのことを知る場としてコミュニケーションを取っていくことが大事なのではないでしょうか。

猪飼氏:候補者の方の面談体験が良いものになるように苦心することが大切だと思っています。また、採用担当者とエンジニアの連携がうまくできているかどうかも肝心です。採用担当者は、情報を事前に同席する現場エンジニアに伝えておいたり、前日までに読んでいるのかをリマインドしたり、といった心配りが必要だと思います。

まとめ

エンジニア職の採用担当者は、職人のようなスペシャリストの領域にあり、まずは専門的な技術や知識も多いエンジニアの情報や文化をキャッチアップして理解していくことが必要です。

すべて自分で対応しようとせず、エンジニアにも助けてもらえるよう勉強をし、うまく連携が取れるように進めていくこと。今回のセミナーでは、それがエンジニア職の採用成功への道であることがわかりました。

Eight Career Designは、これまでの施策では採用できなかった、現職で活躍する人材を見つけられるツールとして利用いただけます。プロフェッショナルのダイレクトリクルーティングにご興味のある方は、ぜひご活用ください。

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