グローバル企業の採用支援に特化したエグゼクティブ・サーチ・ファームのApex株式会社。該社はSansan株式会社のEight Career Designで複数の成約実績を築いています。外資系および日系グローバル企業の案件が中心の同社は、どの場面でEight Career Designを活用し、どのようなメリットを感じたのか、他媒体との違いなどを踏まえて伺いました。

お話を伺った方

Ryota Tamura 田村 亮太
Apex株式会社 Technology & Consultingチーム シニアマネージャー
Tech & Consultingチームに所属するマネージャーとして、2021年より現職に従事。
総合型・戦略系ファームでの上流ITコンサル(構想策定・DX推進など)に加え、外資系SaaS企業におけるエンタープライズ営業、アドバイザリーコンサルティングポジションなどの紹介を強みとしている。
パートナークラスや外資テック要職を含むエグゼクティブポジションや高年収帯の転職支援において豊富な実績あり。

Misa Aoki 青木 美彩
Apex株式会社 Executive Searchチーム マネージャー
Apex株式会社 代表取締役のビジネスパートナーと世界有数の製薬企業のコーディネーターを経て現在は営業サポートチームのマネージャーとしてチームをけん引。
これまで数多くの候補者をトップグローバル製薬企業へ紹介してきた実績を持つ。R&D・薬事・メディカルアフェアーズ領域の業界知識を絶えずアップデート、その専門知見をポジションサーチに還元することを信条としている。
明治学院大学国際学部を卒業後、米国サンフランシスコ州立大学にてコミュニケーション学の学士号を取得。国際的なバックグラウンドを活かし、日英両語でのサポートを実現している。
スカウト合戦の激化が課題。「ビジネスの最前線にいる転職活動をしていない優秀人材」との接点を求めて
──まず、Apexの事業内容と強みについて教えてください。
青木様(以下、青木):当社は日系・外資系を問わずグローバルに事業を展開する企業に対し、ハイクラス層・専門職人材に特化した採用支援を提供するエグゼクティブ・サーチ・ファームです。強みを持つ領域は主に2つ。2010年の創業時から主軸としているライフサイエンス・ヘルスケア領域と、近年大きく成長しているテック領域です。対象領域をある程度限定することで、その業界に精通したコンサルタントによる専門性の高いマッチングを実現しています。

──そのなかでも、田村様の所属するTech & Digitalチームではどのような企業を対象にしているのでしょうか。
田村様(以下、田村):主に外資系テクノロジーベンダー、コンサルティングファーム、事業会社の社内ITポジションなどが中心です。必ずしも外資系案件だけを取り扱っているわけではなく、最近は日系スタートアップからのご依頼も増えています。
──Tech & Digitalチームにおいて集客したい候補者のペルソナはありますか。
田村:中間管理職からCxOレイヤーの案件を中心としているため、主に30代以上のミドル〜ハイクラス層のビジネスパーソンを求めています。具体的には、総合・ITコンサルティングファームや、B2B SaaSをはじめとするエンタープライズテック企業での実務経験をお持ちの方と出会いたいです。Tech/Strategy領域のコンサルティングやエンタープライズ営業、およびプロフェッショナルサービス領域(導入コンサルタント、ソリューションアーキテクト、プロジェクトマネージャー等)において、高い専門性と実績を持つ方を歓迎しています。
──普段、候補者はどのようにサーチされていますか。
青木:当社では、自社データベースを軸に、自社Webサイトなど複数のチャネルを組み合わせて候補者をサーチしています。過去接点を持った方やリファラル経由の方の情報も長年蓄積しているため、それを活かした自社データベースがサーチの主軸となっています。
一方、データベース内の候補者だけではどうしても限りがあることから、新たな人材に幅広くリーチしていくために、外部施策も6年前より並行して活用してきました。
――スカウトプラットフォームをはじめとした外部施策での課題があれば教えてください。
青木:競合エージェントの増加による、「スカウト合戦の激化」が課題となっていました。なかでもビジネスの最前線で今まさに活躍しているようなハイクラス層、特に「転職活動を本格化させていない潜在層」へのコンタクトが難しくなってきたと感じています。
他媒体では会えない転職潜在層に期待。外資系向けサーチでも積極活用
――2023年6月から現在まで長らくご活用いただいているEight Career Designですが、導入のきっかけを教えてください。
青木:もともとSansanとは関係性があったこともあり、Eight Career Designの提案を受けました。「他媒体には登録していない転職潜在層に出会えそうだ」と期待感を持ったことを覚えています。
また、名刺データをベースにしているため、最新の所属企業や役職情報がリアルタイムで反映されやすく、課題となっていた「最前線で今まさに活躍している」ハイクラス層へのアプローチにも最適です。当社がターゲットとしている領域でどのくらい成果が出ているのか、具体的な数字で示していただけたことも安心材料となり、導入を決めました。
――実際に利用いただき、使い心地はいかがでしょう。
青木:「転職潜在層への到達率が非常に高いこと」を実感しています。大手プラットフォームの候補者は毎日大量のスカウトが届くため、開封してもらうのも一苦労ですが、Eight Career Designは「まっさらな潜在層」にアプローチできている感触があります。
田村:「普段使っている名刺管理アプリからスカウトメッセージが来るとは思わず、真新しさを感じて読んでしまった」とおっしゃる候補者もいました。他媒体ではこのような現象は起きないので、まったく違うツールなのだと実感しましたね。

――他のスカウトプラットフォームや自社データベースとは、どのように使い分けているのでしょうか。
田村:さまざまなサーチでEight Career Designを活用しています。外資系企業でも職種によっては想像以上にEightを使っている人は多いですね。営業職などでは積極的にサーチしています。
一方でバイリンガルのサーチには別のプラットフォームも活用しています。もちろん、Eight Career Designでグローバル人材のサーチが不可能なわけではありません。他媒体や自社データベースで近しいペルソナのプロフィールと照らし合わせ、「この企業でこのポジションなら英語が堪能だろう」などと類推することで、最適な人材を見つけ出すことができます。複数チャネルを持っているからこそ生まれる相乗効果ですね。
――スカウトや面談を実施する際、Eight Career Designと他媒体とで、対応を変えている部分はありますか。
青木:はい、顕在層と潜在層ではアプローチ手法が大きく異なることを実感しています。Sansanの担当者からアドバイスを受けながら、日々チューニングを重ねているところです。
田村:転職潜在層の方はご自身の希望条件や将来像がまだ漠然としている場合も多いので、面談ではすぐに求人を提案するのではなく、まず現在の仕事や今後のキャリアについて一つひとつ掘り下げ、一緒に整理することを心掛けています。
日系メーカーの優秀人材が外資系ベンダーに成約。「最後の転職チャンス」を後押し
――Eight Career Designでの印象的な成約事例について教えてください。
田村: Eight Career Design経由では複数の成約が発生しています。なかでも印象的だったのは、大手日系メーカーに勤務していた40代の方が、大手外資系ITベンダーのアドバイザリー職で成約となった事例ですね。製造関連のソフトウェア設計や経営企画などを経験され、高度な分析力に加え、経営層との対話やビジネスケースの策定にも強みを持つハイクラス人材でした。
――大手企業でそれほど優秀な方であれば、エージェントからのスカウトも殺到していそうです。
田村:ええ。しかし、ご経験からコンサルティングファームのオファーばかりが来ていたようです。ご本人は「最後の転職チャンス」として新天地でのチャレンジを漠然と考えられていたものの、進みたい方向性は決めきれない状況のようでした。
そこで面談では、現職におけるやりがいや課題感を丁寧にヒアリング。そのなかで見えてきた志向に対し、当社が強みを持つ外資系ベンダーという選択肢をご提案しました。

――その方は転職活動をされていたのでしょうか。また、どのくらいの期間で成約となりましたか。
田村:オファーは多数届いていたものの、積極的な転職活動はしていなかったそうです。エージェントもApex以外活用されていません。スカウトから内定承諾まで約3ヶ月で、非常にスムーズに進行しました。
――転職潜在層ながら、スピード成約だったのですね。今回の成功要因はどんなところにあると考えられますか。
田村:「候補者の挑戦したい方向性」と「Apexの外資系・日系グローバル企業への強み」と「クライアント企業が求める人材」の3つがマッチしたことだと思います。特に今回は「業界をよく知っている“中の人”を採用したい」というオーダーだったため、この方のメーカーで長く働かれてきたご経験は非常にフィットしていました。
Eight Career Designは「外資系が求める日系人材」の宝庫。「質」と「量」の両立でさらなる成約増加へ
――他媒体と比較して、Eight Career Designのメリットはどこにあると感じますか。
青木:ビジネスの第一線で活躍されている方に、アプローチできる点だと思います。転職潜在層は「今すぐの転職」を求めていないため、キャリアの棚卸しや丁寧なフォローが必要不可欠ですが、そのぶん深い信頼関係を築きやすいこともメリットですね。

――Eight Career Designは、どのような案件のサーチ・スカウトに最適ですか。
田村:「外資系が求める人材」のプラットフォームとしては、十分な可能性を秘めているのではないかと考えています。
たとえば、最近外資系企業からのニーズが高い、日系企業で確かな実績を積んだ20代後半~30代の若手・中堅層。「出身者の活躍実績があるので、あの会社から欲しい」とバイネームでオーダーいただくこともありますね。また、今回のように「“中の人”が欲しい」というニーズも高まっています。外資系企業が「ビジネスのターゲット」としているのは日系企業である場合が多く、“攻略”していくために内部知見を持つ人材が求められているのです。これからも優秀な日系人材を求める外資系企業のニーズには、Eight Career Designを積極活用していきたいですね。
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
青木:Eight Career Designには大きな手ごたえを感じていますので、今回のような成約事例をさらに展開していけるよう、候補者一人ひとりに丁寧に向き合いつつ、スカウト配信数、面談数を増加させたいと考えています。また、Eight Career Design ではAIを活用した新機能もリリースされるとのことで、サーチや選定の効率化にも期待しています。
Eight Career Designだから出会える転職潜在層と、Apexが培ってきた業界への専門性やコンサルティング力を掛け合わせることで、単なる求人紹介ではない付加価値を提供できると考えています。候補者・企業ともに納得感のあるベストマッチングをこれからも生み出していきたいですね。
※インタビュー内容は、2026年8月27日時点のもの
執筆・撮影:安光あずみ