「出会い」がつないだ、117年の瓦屋根づくり。
地域密着のビジネスは「つながり」が成長の鍵になる
株式会社坪井利三郎商店
明治35年の創業以来、瓦文化の伝統と歴史を守り続ける坪井利三郎商店。最近では瓦だけに留まらず、リフォームを1つの柱にした新たなビジネスモデルを確立しており、「外回りの総合専門工事店」として建設業界の発展にも寄与しています。そんな同社が、事業領域の拡大に合わせて営業先を広げていくにあたり、組織間の情報共有に力を入れるべくEight 企業向けプレミアムを導入。導入後の社内での影響や今後の活用法について、お話を伺いました。
- 目的
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築いた人脈を途切れないように継承する社内の名刺をわかりやすく管理する
営業職の人数に合うサービスを取り入れる
- 課題
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主にアナログ管理のため社内の名刺情報が共有しづらい
これまでアナログ管理だったため、IT化に少し抵抗がある
- 効果
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社員個人のつながりが明確になり、ビジネスが進みやすくなったスマホの電話帳と連携するため、掛け直しがスムーズになった
新規のお客様と思っていたが実は過去にお付き合いがあったことに気づき、コミュニケーションに活かせた
築いた人脈を途切れないように承継したい
<お話を伺った人>
取締役統括営業本部長 坪井健一郎様
弊社は明治35年の創業ですから、今年で創業117年を迎えます。日本有数の瓦の産地として知られる愛知県で、元々は瓦職人として葺き(ふき)仕事からスタートしました。現在は、瓦工事をはじめとする屋根などの外装事業はもちろん、寺社仏閣など歴史的建造物のリフォーム事業や太陽光発電システムの提案・設置など「外回りの総合専門工事店」として事業を広げています。
こうして仕事の領域を広げていけばいくほど、以前にも増して、つながりがより大事になりました。建設業、特に新築中心で事業を続けてきた中では、決まった方とのお付き合いが中心でしたが、新築の需要が減り、屋根に限らず多様なお客さまとの取引が始まると、今までお付き合いのなかったような方々とのつながりが必要で。現在は意識的に多種多様な業界の方と会って話すなど、人脈を広げなければならないと感じています。
ここで問題なのが、こうして日々活動している営業が辞めてしまったときです。元々、建設業はIT化が遅れている業界のひとつですが、営業が集めてきた名刺情報を共有する仕組み化がうまくできていないため、その人が退職してしまうと、お客さまとの関係性がリセットされてしまうわけです。
これはなんとかしないといけないと思いました。営業が築いた人脈を会社の財産としてきちんと管理し、整理しておく必要がある。そこで考えたのが、名刺管理アプリの活用です。
いろいろな名刺管理アプリがある中でも、
Eightの正確性はいちばん信頼できると思った
ただ、その後にEight 企業向けプレミアムの存在を知り、これなら金額面も含めて当社でも導入できるのではないかと思いました。試しに使ってみたら、使い勝手も良くて。同時に他の名刺管理アプリも試しましたが、Eight 企業向けプレミアムが一番使いやすかったんです。社内のメンバーとも相談の結果、営業職の全メンバーを対象に導入することに決めました。
実際、他の会社のもので、もっと速くまとめて取り込めるような便利なアプリもありましたが、取り込まれた情報の正確さや、それによる安心感はEightが一番でした。そこが一番の決め手だったかもしれません。
転職や昇格の通知がくるのもいいですよね。よく会う人でも、知らないうちに役職が上がっている場合もあるので、気付けるのはとても便利です。
機会の損失を防ぎ、過去の出会いを活かす。
便利なのは、名刺管理機能だけではない
私たちの仕事は、基本的には、電話でのやりとりが多いんです。Eight 企業向けプレミアムは、名刺を取り込めば勝手に自分のスマホの電話帳と連携してくれるので、電話がかかってきても誰からなのかがわかります。
だから電話がかかってきて「誰これ?」と思うことが減りました。これまで、知らない番号に折り返すのは億劫でしたが「知らない番号だから」と放置することがなくなった分、「営業の機会の損失」も少なくなったように感じています。
それから、これは社内で挙がった意見ですが、初めて会うお客さんだと思っていたのに、検索してみたら実はだいぶ前に一度会っていた人だった、というケースもありました。事前に会ったことがあると分かれば、その時のことを思い出して、訪問時に「ご無沙汰しています」と話ができます。「相手は初対面だと思っていても、こちらはちゃんと覚えている」という状況がつくれれば、相手からの印象も全然違ってきますよね。
Eight 企業向けプレミアムは
地方の中小企業にこそ面白いサービスだと思う
私どもの活動拠点である名古屋という場所は、本当に狭いんです。どこに行ってもたいてい知り合いに会うので、悪いことはできません(笑)。よく話したら、実は地元の学校の先輩だった、などということはしょっちゅうです。
だから、今まで気づいていなかったつながりが見えてくるという意味では、Eight 企業向けプレミアムは、地方の中小企業が利用すると面白いのかもしれません。思わぬ人間関係が見えてきて、それが仕事につながることもあると思いますし。
人間関係という話で言うと、私は仕事上、お寺さんとの付き合いが多くあります。お寺さんの周りには総代さんというお寺を支える人がいて、その周りには檀家さんがいるという構造になっています。一種独特のお付き合いがある世界なんですね。
これまではそれぞれと会話をしながら、どういうつながりがあるのかを探ってお付き合いを広げていましたが、Eight 企業向けプレミアムを上手に使えば、その人のこれまでのキャリアもわかりますし「実はあの人とつながっているかも」などと、これまで見えにくかった関係性もわかるようになるかもしれませんよね。それができるようになると、より一層仕事がしやすくなります。
実際、よくよく話すと当社の社員の実家が私がお付き合いしているお寺さんの檀家だったということもあって。「早く言ってよ〜」と、あのCMと同じようなことが起こっています(笑)
「出会い」がつないできた117年の歴史
弊社が創業から117年続けられたのは、人のつながりが全てといっても過言ではありません。建設業ならではなのですが、この世界は一人ひとりの営業が「個人商店」のように動きます。一つひとつの金額は大きくなくても、一人で売って、職人を手配して、工事も管理して…という具合に。
「上司についてきてもらわんでも、自分でクロージングまでできる!」という感じですね。だから独立もしやすい。
こうして独立したり、転職したりと職場を変えた業界の人たちが、新しい職場に我々を引っ張ってくれます。たとえば監督が一人で仕事を始めて、そこに、もともと親しかった職人を引っ張っていくというケースは多い。「あそこの職人さんはいいよ」「坪井さんはちゃんとやってくれるよ」というように推薦していただけて、新しい仕事がうまれるんです。
「人と人のつながり」があってこそ、私たちは100年以上も歴史をつなぐことができたわけです。この先も成長し続けるためのツールとして、Eight 企業向けプレミアムを活用していきたいですね。