ダイレクトリクルーティングを強化。
新たな層を求めてEight Career Designを導入
<お話を伺った方>
執行役員 加藤秀樹様
イネーブルメント部 人事 / 採用担当 木村麻衣様
DIvision 1 コンサルティングチーム コンサルタント 下田高宏様
──toBeマーケティングの会社概要を教えてください。
木村麻衣様(以下、木村):マーケティングコンサルの会社として、当社のクライアントに向け、セールスフォース・ジャパン社が提供しているCRMやMAなどのクラウドツールの導入支援を軸に、包括的なデジタルマーケティング戦略策定や運用まで幅広くご支援しています。
──Eight Career Designを導入される以前は、どのような採用に取り組んでいましたか。
木村:手法としては大きく3つで、ダイレクトリクルーティング、リファラル、エージェントでした。年間2~30人ほどを採用していますが、採用できる人数はどの手法も同程度、3割ずつのイメージです。ただ、私が入社した2019年以降、採用する人材の層を広げていきたいという理由からダイレクトリクルーティングを強化していまして、コロナ禍に入った2020年以降も、採用費を抑えられることもあり、継続しています。
──Eight Career Designを導入した理由をお聞かせください。
木村:Sansan社とは以前からサービス利用させていただいたこともあって、別サービスの紹介を受けてEight Career Designを知りました。ダイレクトリクルーティングは、何年も使っていると新しい候補者が少なくなっていってしまう性質があります。一方で、Eight Career Designのユーザーはそもそも転職活動の意向の有無に関係なく登録しているので、転職潜在層も含めた新しい層に出会えることに魅力を感じました。
また、私自身もユーザーとして長らくEightを使っていて、Eightにはいろいろな人とつながりたいと思っているユーザーが多いと感じていました。それなら、採用ツールとしてもSNSに似たカルチャーの中で人と接点を持てそうな印象を持ち、面白そうだと思ってEight Career Designの導入を決めました。
──Eight Career Designでは、転職潜在層に対して長期目線でのコミュニケーションや採用活動を行っていきたい思いもあったのでしょうか。
木村:当社はマーケティングの会社なので、もちろん考えとしてはありました。また、転職顕在層だけをターゲットにしていても十分に採用人数を確保できない課題感もあったので、実際にEight Career Designを活用しながら、潜在層へのアプローチの仕方を学んでいるところです。
ほかのダイレクトリクルーティングの媒体では、遅くとも半年以内の転職を考えている方にお声がけしていますが、Eightでは1年後に転職を考えている方にも出会います。すぐに採用に繋がるわけではありませんが、今までとは違う層の方と出会えている感覚はありますね。
即戦力を求めて、関連性の高いキーワードから候補者にアプローチ
──今回、Eight Career Designを使って1名の採用に成功されましたが、採用の目的や条件はどのようなものでしたか。
加藤秀樹様(以下、加藤):今回採用に成功したのは、デジタルマーケティング支援の実務を担っている部署です。デジタルマーケティング支援と一口に言っても、当社ではツールの導入と活用という大きく2つの領域に分かれるのですが、導入の部分はすでに大きく成長しているのに対し、活用の部分はちょうど成長への軌道に乗り始めたところ。そこで、活用の部分を実際に進めていくコンサルタントを何人か増やしたいと考えていました。
採用の条件は、即戦力として働けること。かつ理想は、他社でコンサルタントをしている人なのですが、これがなかなかいないんです。
──採用ニーズは大きいけれど、条件に当てはまる人が少ないという課題があったのですね。実際に、どのように候補者を探していきましたか。
木村:Eightのユーザーは、基本的に会社名や部署名のみ登録しているケースが多く、キャリアサマリーまで入力している方が少ないこともあり、マーケティング関連の部署名やCRM、MAといったキーワード、具体的な会社名などで検索しました。そこから一人ひとりのページを閲覧し、求めている条件に当てはまりそうかを判断して、メッセージを送っています。
──メッセージを送る際、候補者に興味を持ってもらうために気を付けていることはありますか。
木村:正直なところ、Eightのユーザー情報だけでは、その人が本当に求めている経験を持っているのかまでは分かりません。熱烈にアプローチするよりは、「このあたりの経験に魅力を感じています」といった程度の書き方にしています。あとは、具体的な業務の内容と、カジュアル面談をしませんかというメッセージを、簡潔にまとめています。Eight Career Designのメッセージ機能はメールよりもチャットという感覚が強いので、あまり長文になりすぎないようにしていますね。
面接前のコミュニケーションで信頼感を醸成し、転職意欲の向上へ
──今回採用に至った下田さんには、なぜスカウトを送ろうと思ったのでしょうか。
加藤:下田さんは他社でデジタルマーケティングのコンサルタントをしていて、経歴には解析、広告、CRM、MAの経験があると書かれていました。まさに広告や解析に強みを持つ人材を探していたところだったのでお声がけしました。聞いてみれば、こうした一連のスキルに加えて、事業会社でのマーケティング経験もお持ちで、理想的な人材だと思いましたね。
──一方で、下田さんは最初のメッセージでどのような印象を持ちましたか。
下田高宏様(以下、下田):実は、toBeマーケティングのことは以前から知っていて、過去にはセミナーに参加したこともありました。なので、メッセージをもらったときは「おっ」と思いましたね。Eightという普段から使っていて信頼感のあるツールを通じたメッセージだったのも大きかったと思います。
メッセージをもらったときは、前職での業務が非常に忙しく、まだ小さい子どもたちがいるのに家にはほとんどいないという状況でした。長い間、妻には負担をかけてしまっているのに、自分の忙しさもずっと変わらない。そんな家庭と仕事の両立ができていないことに悩みがあったので、非常に良いタイミングでした。
ただ、当時はまだ明確に転職への意識があったわけではなく、活動を始めようともしていませんでした。悩んでいたときにスカウトが届き、最初のカジュアル面談で、リモートワークであることや家庭を持つ社員が多く理解があることなどを聞いて、転職へのトリガーを引いてもらったのです。
──最終的に、入社の決め手は何だったのでしょうか。
下田:先ほどの条件に加えて、私自身のスキルを伸ばしていけると感じたのも大きかったですね。長らく従事してきた広告や解析についてはそれなりに自信がありましたが、toBeマーケティングが力を入れてきたCRMやMAには、まだまだ成長の余地があると思っていたんです。
また、面接までに何度もコミュニケーションした木村さんの印象も良く、信頼感が高かったこと、私のキャリアへの期待が感じられたこともあり、面接にははっきりと「入社したい」という意思を持って取り組んでいきました。
──採用サイドから見て、改めてEight Career Designを使うメリットは何だと感じますか。
木村:やはり転職をする意識がなかった人にアプローチできるのが、一番の独自性だと思っています。中には半年後や1年後と言われてしまうケースもありますが、他社の媒体とは異なる層にアプローチできるのは本当に大きいですね。
Eightは採用に特化したツールではないので、スカウトへの返信メッセージが埋もれていってしまうといった課題もありますが、これからまだまだ発展すると認識しています。担当者にフィードバックをすればすぐに返答がもらえるスピード感もありがたく感じています。
──採用に関して、今後の展望をお聞かせください。
加藤:マーケットの市況感は常に変わるもの。今後の成長に向けて、もともとあるビジネスだけでなく、軌道に乗り始めているツールの活用支援はもちろん、コンテンツマーケティングやウェブ広告といった他領域への展開も拡大していきたいと考えています。
そのためには社内体制を整えていくことが必要不可欠。部署の人数規模では倍増を目標にしており、弊社の行動指標の1つである『顧客が成功するのを見届けるまで支援する』に共感いただける、当事者意識を持って楽しみつつ仕事ができる人と一緒に働きたいと考えています。
※インタビュー内容は、2022年1月18日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:吉田和生 編集:山本莉会(プレスラボ)