ライフメディアプラットフォーム事業を運営する株式会社じげんは、Sansan株式会社のEight Career Designを活用し、M&Aを担う経営戦略部のマネージャー採用(部長候補)に成功しました。 複数のエージェントと連携し、常にハイクラス採用に注力している同社がEight Career Designを選んだ理由、他の転職潜在層向けサービスとの違いなどを伺います。
M&Aによって組織が非連続に拡大。恒常的に経営層・マネジメント層のポストが生まれ、ハイクラス人材の採用が急務に。
<お話を伺った方>
経営推進部 中島 健晴様
―まずはじげんの事業内容を教えてください。
中島様(以下、中島):当社は「生活機会の最大化」を基本理念に掲げ、求人、不動産、自動車、旅行など、生活に密着した幅広い領域で40以上のメディアプラットフォームを展開している会社です。特徴は、戦略の柱としてM&Aを積極的に推進していること。これまで累計35件(2026年2月時点)、直近では年間3〜5件ものM&Aを実行しています。
―M&Aを軸にした事業戦略は、採用活動にどのような影響を与えているのでしょうか。
中島:M&Aを実行しても、必ずしも譲渡企業の社長やマネジメント層がそのまま在任するとは限りません。そのため、当社内で経営幹部、またはその候補の採用・育成・配置が必要となります。私自身、以前はメンバーからリーダー層まで幅広く中途採用を担当していましたが、現在はこうした状況を踏まえて、ハイクラス層の採用をメインに動いています。

―今回Eight Career Designで採用された、経営戦略部マネージャーの募集背景も教えてください。
中島:経営戦略部は経営企画やM&Aを担う重要な部署ですが、現在は専任の部長が不在であり、代表が兼任している状態です。今後の組織体制強化のため、将来的に部長としてご活躍いただくことを見据えた「部長候補」を募集することとしました。
―具体的にどのような人物像を求めていたのでしょうか。
中島:M&Aの戦略立案から統合(PMI)までの一連のプロセスに精通し、ファイナンスの知見とマネジメント経験を併せ持つプロフェッショナルであることが採用要件でした。
スキル面に加え、圧倒的な当事者意識とオーナーシップをお持ちであることも重要です。社長直下の組織というタフな環境を楽しみ、貪欲に学びながら共に事業を牽引していくことのできる人物を求めていました。

―これまでの採用手法を教えてください。
中島:ダイレクトリクルーティングやエージェント、求人媒体、ビジネス系SNSまで、ターゲットに合わせてあらゆるチャネルを最大限に活用してきました。常に顕在層に対して積極的なアプローチを続けており、ポジションにあわせて複数のエージェントともお付き合いがございます。
―ここまで幅広い手法を実施されるなかでも、課題はあったのでしょうか。
中島:現状の施策が一巡し、既存の施策だけでは次なる成果が生まれなくなってしまったことが課題でした。主要な媒体はすべて活用し、エージェントとも密に連携してきましたが、やり切ってしまうと「新しい登録者が増えるのを待つ」「エージェントからの次の紹介を待つ」といった、受動的な状態になってしまいます。「攻め」のアプローチとして顕在層以外にも視野を広げ、新しい可能性を見つけていくために、Eight Career Designを含む転職潜在層へのアプローチを模索していました。
名刺情報を活かしターゲット企業へピンポイントにスカウト。候補者に合わせた柔軟な提案で潜在層を惹きつける
―Eight Career Designを導入した理由を教えてください。
中島:最大の決め手は、ターゲットであるハイクラス層のデータベースが非常に豊富だった点です。顕在層向けサービスとは異なり、そのデータベースが「名刺交換」というビジネス上の接点で集まっているのが面白いですよね。転職市場にいない優秀人材にもアプローチできそうだと魅力を感じ、導入に至りました。
―導入にあたり不安はありませんでしたか?
中島:特に大きな不安はありませんでした。営業の方から見込みの候補者数や返信率を教えてもらい、費用対効果を算出し、数値的根拠をもとにEight Career Designのポテンシャルを社内でプレゼンしましたね。
―ご期待いただきありがとうございます。導入後は、どのような対象にスカウトを送りましたか。
中島:ビジネスモデルの近いメディア関連企業などを中心に、社名検索でピンポイントに絞り込んでスカウトを送っています。現職や前職の社名が明確に分かる、Eight Career Designならではの特長をフル活用しているかたちです。
―スカウトの返信率は約18%と非常に高い結果となっているようです。工夫された点はありますか。
中島:タイトルに当社の役員からの直接オファーなど、特別感を演出することを意識していました。募集するポジションより上位職の者からスカウトを送ることは、どのスカウトサービスでも意識しているポイントです。
―実際にスカウトを送ってみて、他のサービスとの反応の違いはあったのでしょうか。
中島:他サービス以上に、アトラクト力(企業の惹きつける力)が問われると感じました。転職潜在層は「まずは情報交換として会いたい」という温度感の方も多いため、そこからいかに興味を持ってもらえるかは、採用担当者の技量が問われる部分になるでしょう。ですが、他社サービス経由とは異なる新たな候補者の方と出会うことができることが、大きな価値だと考えています。
―それを踏まえて、カジュアル面談ではどのような工夫をされましたか
中島:候補者自身のキャリアの志向性や現状の悩み、当社に興味を持ったきっかけなどをヒアリングしたうえで、「じげんならこんなキャリアが提供できます」と、相手に合わせて提案するようにしていました。また、カジュアル面談ではNotionで作成した資料も活用しています。忙しい優秀人材が興味を持ちそうな内容をコンパクトにまとめることで、限られた時間でもじげんの情報をインプットしてもらえるように工夫しました。
M&A経験・ファイナンス知識のある優秀人材の採用に成功。転職活動を始めていない人材に早期接触
―採用された方について教えてください。
中島:ゲームや広告、デリバリーなど多角的な事業を展開するIT企業で、M&Aを担当していた30代の方です。過去には投資銀行に勤めていたご経験もあり、M&A・ファイナンスどちらの知見も併せ持つ、まさに当社が求めていた人材でした。
―条件にぴったりの優秀人材と出会えたのですね。その方の入社の決め手は何だったのでしょうか。
中島:最大の理由は、M&Aのディールからその後の統合(PMI)まで、最後まで責任を持って実行できる当社の環境に魅力を感じていただけたことです。前職では案件が途中で頓挫してしまうケースもあり、プロセスを完遂できないことにもどかしさを感じていらっしゃるようでした。
そこで、年間3〜5件という圧倒的なスピードでM&Aを推進する当社の環境であれば、本来やりたかった業務にチャレンジしていけると提案させていただきました。また、M&Aによって多様なフィールドが広がるじげんでは、様々なキャリアパスがあることもお伝えしました。ご経験を活かした複数の「キャリアの選択肢」があることに魅力を感じていただけたことや、面接を通して代表の描くビジョンに共感いただけたことが、最終的な意思決定につながったと考えています。
なお、この方はアプローチ時点では転職活動を始めていませんでした。初回の接点から約4ヶ月という時間をかけ、複数回対話を重ねたうえで採用に至っています。
―今回、Eight Career Design経由での内定承諾となりました。候補者が「転職活動をしていない人材」であったことはプラスに働きましたか。
中島:はい、非常に大きかったですね。エージェント経由だと、候補者は常に複数の選考を並行しており、内定承諾率は50〜60%程度に留まることが多いです。内定を複数持っている候補者に対して、「選んでもらうためのクロージング」をしていかなければなりません。一方、Eight Career Designは転職活動をしていない潜在層が中心。一人ひとりのキャリアに寄り添い、「じげんで実現できるキャリア」を提案することで、スムーズかつ納得感をもって入社を決めていただけました。転職潜在層向けサービスならではのメリットですね。
―他にもEight Career Designのメリットがあれば教えてください。
中島:最大のメリットはやはり、顕在層向けサービスでは出会うことができない人材に出会えることに尽きます。
加えて、他の転職潜在層向けサービスと比較しても、優位性が高いと考えています。他サービスは若手層が中心であったり、海外では有名でも国内のアクティブユーザーが少なかったりするんですよね。一方でEight Career Designは、ハイクラス層が日常的に活用している名刺アプリ「Eight」上で、約400万人にスカウトを送れるサービスです。このユーザーの「質」と「数」は、他の転職潜在層向けサービスにはない唯一無二の魅力でしょう。
「顕在層アプローチをやりきった」ならEight Career Design。攻めのハイクラス採用で真価を発揮
―どのような会社・業界にEight Career Designはおすすめできますか。
中島:「顕在層へのアプローチをやり切った企業」にはまずおすすめしたいです。また、当社のようなIT・Web業界の企業、ハイクラス層をターゲットにしている企業も相性がいいのではないでしょうか。
採用担当者なら誰しも、「スピード感を持って採用したい」と考えるものだと思います。そのために顕在層向けアプローチの優先順位が高くなるのは致し方ないことでしょう。しかし、ハイクラス採用に苦戦しているのであれば、潜在層にも目を向け、多少時間が掛かったとしても「攻め」のアプローチをしていくべきです。Eight Career Designはチャレンジしてみる価値のあるサービスだと感じますね。

―最後に、今後の事業展望や採用展望について教えてください。
中島:じげんは今後も積極的にM&Aを推進していきたいと考えています。直近ではじげん本体だけではなく、グループ会社主体でのM&Aにもチャレンジしているので、ますますそのスピードは加速すると考えられます。加えて、海外企業をM&Aするケースも生まれています。
これに伴い、経営人材のニーズはさらに高まっている状況です。また、M&Aを支えるコーポレート部門のニーズも増し、将来的にはグローバル人材の活用機会も増えていくのではないかと考えています。 次々と発生するハイクラス層のポジションを補っていくべく、じげんはこれからも転職潜在層から優秀人材を発掘し続けます。
※インタビュー内容は、2026年1月30日時点のもの
執筆・撮影:安光あずみ
