事業規模拡大に向け、東南アジア諸国と協業できるERP導入コンサルタントを積極採用中
<お話を伺った方>
代表取締役社長 山川 敦士様
──まず、アクセス・インテリジェント・ソリューションズの事業や、事業の主軸となる「ERP導入コンサルティング」について教えてください。
山川様(以下、山川):アクセス・インテリジェント・ソリューションズは、法人向けITソリューションの導入支援・保守運用や、それらに関するコンサルティングを総合的に提供する企業です。なかでも「ERP」と呼ばれる統合基幹業務システムは、生産・販売・会計などの経営情報を一元管理し、業務効率化を図るもの。ERPの導入支援コンサルティングでは、ERP製品の知識やシステムへの知見はもちろんのこと、幅広い業務理解や会計の専門知識なども必要になります。
求められる領域の広いコンサルティング業務ですが、当社では豊富な導入支援の経験をもとに、構想策定から製品・ベンダー選定、ソリューション導入に至るまで、お客様へ最適なソリューションを提供しています。
──2022年に設立された貴社ですが、現在メンバーは何名体制となるのでしょうか。
山川:2024年12月現在で10名体制です。ただ、2025年1月には2名、春先には3名の増員を予定しています。
──ハイペースで採用を進められていますね。どのような背景があるのでしょうか。
山川:現在は事業規模拡大の準備期間として、積極的な採用活動をしています。当社ではERP導入コンサルタントが現場に出るまで、最低でも1ヶ月、長ければ3~4ヶ月の育成期間を設けています。数年後に現場で中心的に活躍できるメンバーを増やすため、いまのうちに人材の準備を進めている状況です。
──数ヶ月の育成期間を設定されているものの、ERP導入コンサルタントは基本的に経験者採用となるのでしょうか。
山川:いえ、必ずしもERP導入支援の経験を問わず、経験者・未経験者ともに採用しています。当社はERPのなかでも比較的新しい「クラウド型ERP」に注力しているため、「買取型ERP」の導入支援経験があったとしても、スキルや適性がマッチするとは限りません。また、未経験であっても会計知識や業務知識があれば活躍できる可能性があることも理由です。
──加えて、スキル面以外で貴社が求める観点があれば教えてください。
山川:当社ならではの観点として、「東南アジアの方と円滑なコミュニケーションをとれる人材」が挙げられます。当社は、「日本企業の競争力強化と、アジア人材に活躍の機会を提供したい」という思いから、社会貢献のために設立した会社であり、ベトナム、カンボジア等、東南アジア諸国のメンバーと協力してプロジェクトを実行していく独自のスタイルをとっているからです。
外国の文化や考え方の違いを理解しつつ、協調性やリーダーシップをもって物事を進めていける方はもちろん、シンプルに東南アジアの文化に興味がある方も歓迎しています。
サービスリリース当初からEight Career Designに注目。他媒体で求職者の質に課題を感じて導入
──Eight Career Designを使い始める前は、どのような媒体で採用活動されていましたか。また、課題はありましたか。
山川:大手ハイクラス向けスカウトサービスを中心に、1年ほど前から現在まで継続的に採用活動をしています。が、求職者の質は課題でした。募集要項に明記している最低限のスキルを持ち合わせていないにもかかわらず、応募してくる人が多いかなと。募集要項をブラッシュアップすればするほど、求職者に興味をもってもらえることは増えたのですが、同時にアンマッチも増えてしまうのは、もどかしい思いでしたね。
──求職者の質に課題があるなかで、Eight Career Designの導入に至った理由を教えてください。
山川:実はEight Career Designのことを、サービスリリースされた2019年当初から知っていました。「名刺情報を基にしたダイレクトリクルーティング」というユニークさに惹かれ、機会があれば絶対使ってみたいと思っていたんです。会社を立ち上げて体制が整ったため、満を持して2024年6月から導入しました。名刺情報なら現在・過去の経歴が明確に分かるため、当社の条件に合う求職者を的確にスカウトできるのではないかと期待感がありましたね。
――Eight Career Designの実際の使い方を教えてください。
山川:スカウト対象はERPの製品名、モジュールなどでキーワード検索して絞り込みました。全体では100~200名がヒットしましたね。そのうち3名とカジュアル面談をして、1名の採用に至りました。
――母数が少ない領域ということもあり、かなり限られた対象者からの採用ですね。打率を高めるために、スカウトやカジュアル面談で工夫したことがあれば教えてください。
山川:スカウトはERP導入業務の経験有無によって、文面を変えて送っていました。経験者には踏み込んだ具体的な内容を、未経験者には「ITソリューション導入」がそもそもどんな仕事か、イメージが湧くように書き方を工夫しています。
カジュアル面談は、当社が候補者を理解するのはもちろん、候補者に当社を理解してもらうのが最優先。一方的な説明で終えず、質問を受けつけながら疑問が解消されるまでとことん話し合います。会話が盛り上がったときは、2回目、3回目のカジュアル面談となるケースもありますね。また、当社のように東南アジアと分業しているERP導入支援企業は珍しいため、分業の仕方や日本側での対応範囲などはできるだけ具体的に伝えています。
――ちなみに、カジュアル面談は社長である山川様ご自身が担当されているのでしょうか。
山川:はい。ただ、最初は必ずしも私がカジュアル面談をしなくていいと考えていたんです。しかし、入社した社員に聞いてみると、私のカジュアル面談によって「考え方が変わった」「志望度が高まった」「人間性に惹かれた」といったポジティブな意見が挙がったので、社長自身が前に出て採用活動に関わる意義を感じました。
業務知識が豊富な転職潜在層1名の採用に成功。
──Eight Career Designで採用に至った1名の方は、どのような方でしょうか。
山川:ITの経験は深くはないものの、会計等の業務経験が豊富な方です。ERP導入コンサルタントとしてのポテンシャルがあると判断し、採用しました。また、その方の奥様はベトナム人であることも影響し、ベトナム人と協業する当社に魅力を感じてもらえたようです。当然ながらベトナムの文化や考え方を理解されていましたし、価値観が合いそうだと感じましたね。
転職は考えていたものの、まだ具体的な活動はしていなかったようで、特にバッティングすることなく内定承諾をいただけました。2024年6月にスカウトを送り、10月ごろに内定、2025年1月の入社予定です。前職の引継ぎで入社まで時間がかかっているため、内定後も追加面談を実施し、情報共有や意思確認など、継続的なコミュニケーションをとっています。
――Eight Career Designと他サービスを比較して、よかった点があれば教えてください。
山川:やはり、名刺情報の正確性・信頼性ですね。他媒体でも製品名やモジュール名を入れて候補者を検索していたのですが、関連性の低い情報もヒットしてしまうため、除外して見ていくのに苦労しました。Eight Career Designのほうが名刺情報をもとにしているぶん、検索結果が正確だった印象です。また、カジュアル面談をしていても、当社と価値観の合う質の高い人の割合は高かったと感じます。
営業職採用だけじゃない。IT技術者のプロフェッショナル採用に向いている理由とは
――Eight Career Designはどんなターゲットの採用に向いていると思いますか。
山川:まず、名刺交換機会のある営業職や、顧客接点のある職種は向いているでしょう。逆に、技術者の採用に不向きかと言われるとそうではないと考えます。進化の激しいIT業界において、感度の高いプロフェッショナルは最新のテクノロジーに触れようとするはずです。自分の名刺も紙で管理するのではなく、名刺アプリ「Eight」を使ってみようという心構えがあるのではないでしょうか。そう考えると、IT技術者のプロフェッショナル採用とは、相性がいいのかもしれませんね。IT業界のみならず、「新しいものに興味をもち、フットワーク軽くトライしてみる人」の採用にも向いていると思います。
――最後に、今後の採用戦略や事業規模拡大の計画について教えてください。
山川:当社は2030年に東証グロース市場へ上場することを目標に掲げています。そのために必要なメンバーは50人ほど。およそ1年に1.5倍増のペースで、これからも採用を進めていく方針です。また、日本人に加えて、東南アジアからの採用も積極的に進めていきます。現在はベトナムとカンボジアのみですが、将来的にはバングラデシュ、フィリピン、タイ、インドネシアなどを巻き込み、アジア各国の優秀な人材が活躍できる場所を創っていきたいです。
※インタビュー内容は、2024年12月23日時点のもの
執筆・撮影:安光あずみ