初のダイレクトリクルーティング実施でEight Career Designを導入
<お話を伺った方>
代表取締役 渡邊良之様
──はじめに、テクニカルエージェントの会社概要を教えてください。
渡邊良之様(以下、渡邊):当社は2013年に愛知県で創業し、愛知県を基盤とする製造業に向けたものづくりの支援を行ってきました。近年はクラウドやシステム・インフラソリューションの開発支援も行っており、2021年にはその新たな拠点として東京オフィスも開設しました。加えて、IT技術が学べるオンラインスクールも展開しています。
──現在の採用活動の状況を教えてください。
渡邊:2022年7月から翌年6月までの1年間で、愛知ではものづくりエンジニア15名、ITエンジニア4名、東京ではITエンジニア6名の採用を目標としています。いずれも中途採用の予定です。
これまでものづくりエンジニアは未経験者が中心、ITエンジニアはすべて経験者を採用してきました。毎年15~25名の採用を行っており、今年も同様の目標設定を行っている形です。
──Eight Career Designを導入される以前は、どのような採用に取り組んでいましたか。
渡邊:一般的な求人広告媒体への掲載や人材紹介会社、リスティング広告の活用ですね。ダイレクトリクルーティングの利用は、Eight Career Designが初めてでした。
ベンチャーや中小企業の生命線は「潜在層にアプローチできるかどうか」
──そもそもなぜダイレクトリクルーティングに興味を持ったのでしょうか。
渡邊:IT事業のコアとなるメンバーを採用したいという思いがあったのですが、ITエンジニアの採用市場は競争が激化しており、待ちの姿勢では採用が厳しいという現状があります。しかし人材紹介会社は採用コストが高く、まだ立ち上げて間もないIT事業に多くの予算をかけるのも難しいことから、ダイレクトリクルーティングを取り入れてみようと考えました。
──その中で、Eight Career Designを導入された決め手は何でしたか。
渡邊:導入した2020年10月当時、Eight Career Designはローンチからまだ1年半程度だったため、まだ他の企業からスカウトメッセージがあまり送られていない点に可能性を感じたからです。加えて、我々も初めてダイレクトリクルーティングを利用するので、いろいろご相談しながら一緒に伴走していただけるのではないかという期待もありましたね。
また、これはEight Career Designのサービスならではの特徴ですが、転職をメインコンテンツとするサービスではないところにも好感しています。すでに転職先を探している人ではなく、まだ具体的には転職を考えていない潜在層に向けてヘッドハンティングのようにアプローチできるからです。そうして転職へのきっかけづくりができるのは、当社のようなベンチャー・中小企業にとってメリットだと思います。
条件を絞って転職先を探しているエンジニアであれば、当社はその土俵にも上がらないでしょう。しかし直接経営層からメッセージを送り、当社の思いなどを知ってもらうことで、振り向いてもらえるきっかけが作れるのです。
それから、Eightの名刺情報に紐づけてスカウトを送る仕組みだからこそ、役職についているエンジニアに多くリーチし、事業のコアメンバーを採用できるのでないかという仮説も立てていました。以上からEight Career Designしかないと思って導入したのです。
まだ新しい媒体だからこそ、想像以上の反響があった
──実際に使ってみて、いかがでしたか。
渡邊:ダイレクトリクルーティングについて情報収集をしていると、そもそもスカウトメッセージを見てもらえない、返信率がかなり低いという話を多く聞きます。ところがEight Career Designは、メッセージの開封率が約50%、返信率は3.5%と、想像以上の反響がありました。
おそらくEight Career Designがスタートしたばかりで、Eightユーザーもまさかスカウトメッセージが届くとは思っていなかったのでしょう。その新しさが非常に良かったと思っています。あれから少し時間が経ったとはいえ、何十年とサービス展開している他社に比べるとEight Career Designはまだまだ新しい媒体で、反響も大きい。これからの成果も望めると思っています。
──想像以上の反響だったということですが、スカウトメッセージの送り方で工夫したことはありますか。
渡邊:私もメッセージの作成に携わっているのですが、会社の代表として、会社の目指すビジョンや事業の面白さ、社風の良さはもちろん、現状の課題をありのまま、高い熱量で伝えることにこだわっています。
「現状はこうだけれど、こんなことを実現したいと思っているから一緒にやりませんか」と。文字数はスマホで読みやすい600字ほどが推奨されているのですが、その倍の1200字ほどになってしまいますね(笑)。ただ、そこまでの熱量を伝えている会社は少ないので、差別化になっていると思っています。
──ターゲットはある程度の経験を積んだ役職者。どんな内容が特に響くのでしょうか。
渡邊:若手であれば年収や働き方を重視される方が多いと思いますが、それなりのポジションである程度の年収を得た方は、自分が会社にどう貢献できるかを考える方が多くなると感じます。当社はこれから事業を立ち上げるというタイミングでもあったので、組織を一緒につくっていけるという訴求が響いたように思いますね。
また、メッセージで赤裸々に会社の現状を伝えたことで、最初のカジュアル面談ですでに当社の雰囲気を掴んでいただいていることが多い印象です。「思っていた会社と違う」という理由で選考を辞退した方は、ほとんどいませんでした。
経験豊富なマルチプレイヤーをIT事業のコアメンバーとして採用
──Eight Career Designの活用で、得られた成果をお聞かせください。
渡邊:少しの休止期間を挟みながらも合計で1年ほど活用し、東京で1名、直近では愛知で1名のエンジニア採用に成功。愛知の方はプロジェクトマネージャーのポジションで、2月下旬にメッセージへの反応があり、面談や食事会を経て、約1カ月半で入社が決まりました。
その方は、インフラからアプリまで、上流工程から下流工程までと、開発に関してあらゆる経験をお持ちで、実際に転職活動を始めたら引く手あまたな人材です。それでも今回当社への入社を決めてもらえたのは、スカウトメッセージを入口に「社員がやりたいことを叶えられる環境を整えたい」という私の思いや社風、新しい事業を一緒につくっていくメンバーの思いや人柄に魅力を感じてもらえたからだと思っています。
──Eight Career Designの担当者からは、どのようなサポートがありましたか。
渡邊:「良い人材を採用してほしい」という気持ちが伝わるような、的確なサポートをしてもらったと思います。スカウトメッセージの文面一つとっても、毎回反響が変わる中でいろいろな提案をしてもらいました。他社サービスでサポートを受けることもあるのですが、こちらで教わったノウハウを応用すると「もう改善すべき点はないですね」と言われるほどです。
──Eight Career Designを導入し、採用活動はどのように変化しましたか。
渡邊:コアメンバーや、豊富な経験を積んだ上位層の採用を行うときの手段ができましたね。これまで、未経験であれば求人広告媒体、経験者であれば紹介会社が安定的といった認識でしたが、より具体的なターゲットにピンポイントでアプローチできるようになりました。
──採用活動における、今後のビジョンを教えてください。
渡邊:一緒に会社を盛り上げていきたいという「思い」と「行動」をお持ちの方に一人でも多く仲間になっていただけたら嬉しいです。そのためにも、Eight Career Designではコアメンバーの採用を継続し、特に新規登録された方にいち早くアプローチしていきたいと思っています。そして、社員一人ひとりが求める幸せが叶う理想の組織をみんなで実現したいですね。
※インタビュー内容は、2022年6月22日時点のもの
執筆:三ツ井香菜 撮影:安井信介 編集:金指 歩(プレスラボ)