interview04

つながった企業同士で簡単に取引できるプラットフォーム。
一度の登壇で20件の商談を獲得

<お話を伺った人>

トレードシフトジャパン株式会社
ゼネラルマネジャー

菊池 孝明

まずつながってから、必要なアプリを購入。
新しい発想の電子取引プラットフォームサービス

最近、インターネットを使った電子取引をするケースが増え始めています。非常に便利な一方で、まだまだ課題が多いのも事実です。一番大きい課題が、導入しようと思った時に取引先の協力が必要になるということ。取引先の説得がもっとも大変だと言われています。つまり、ITの機能を充実させることよりも、取引先が参加しやすい環境を整えることの方が大事なんです。

当社はこのような課題を解決する新しい形の電子取引のプラットフォームサービス「Tradeshift」を提供しています。現時点で150万社が参加している世界最大級の企業ネットワークで、数多くの大手企業を含め、世界中で使用されています。

簡単にいうと、企業同士がSNSのようにつながり、注文書や請求書など様々な電子文書をやり取りできるクラウドサービスです。コンシューマー向けのアプリのようにマニュアル無しでも簡単に使えることが特徴。プラットフォームに参加している企業を検索し、企業に対してFacebookの「友達リクエスト」のようなつながるためのリクエストが送れる仕組みです。相手が承認すればサービス上で企業同士がつながり、お互いに電子文書やメッセージのやり取りをできるというわけです。

また、「Tradeshift」には独自のアプリストアがあり、様々な企業が提供しているビジネスアプリを購入することによって、自由に機能拡張することが可能です。

これまでの企業向けソフトウェアや企業間取引サービスのほとんどが、アプリや機能が先にあり、「つながるのが後」でした。例えば、電子請求したいからつながろう、という発想です。しかし、当社の考え方は全く逆。企業同士が「つながるのが先」。その上で、請求書のやり取りが必要なら請求のアプリ、注文書を送信するなら発注のアプリを使います。まさに人と人が出会って関係が発展していくように、企業と企業がつながって様々な取引を可能にするサービスを世界中で展開しています。

サービスの認知度アップに成功。
質の高いリードとの商談も続々

同じようなサービスはありませんので、パンフレットだけでは伝えにくいところがあります。また、多様なアプリがあることが「Tradeshift」の強みである一方で、聞き手の興味や関心に合わせた説明は不可欠です。従来の思考からのマインドチェンジが必要なサービスだからこそ、場合によっては啓蒙活動のようなこともしていく必要もあると考えています。そのため、Webマーケティングは欠かせませんが、同じくらいセミナーや商談で直接ご説明することを重視しています。

今回「Meets」に参加したのも、サービスの認知度を高めたかったから。新しい経理システムの導入に対して前向きな方々に、経理業務における「Tradeshift」の使い方と魅力を伝えたいと考えました。

参加しての率直な感想ですが、「こんなサービスがあるの?」という表情で聞いてくださる方々の顔がリアルに見えたことがとても嬉しかったですね。

登壇後の商談もほぼ全てのスロットが埋まり、別途で後日に5件の商談が発生。それだけで20以上の商談が獲得できたわけです。さらに、当日いただいたリードのリストからテレアポを進めているので、今後はもっと増えていきそうです。リードの質も良く、いい反応をいただきながら商談を進められているので、社内でも「Meetsに出て正解だったね」と話しているんですよ。

真剣に興味を持ってくれる相手と
じっくり深い話ができる

我々の場合は、事業コンセプトをご説明して、一旦ご理解頂いたあとに時間をあけると「どんなサービスだっけ?」と忘れられてしまう場合もあります。ですから、プレゼン後すぐに商談を進められる「Meets」だと、個別の商談になった時に再度ご説明する必要がなくなりますから、非常に話が早いんです。

商談の場では来場者の抱える課題がじっくり聞けましたし、サービスの機能や導入事例について深堀って話すことができました。興味を持った人がきてくれて、細かい説明をせずに本題に入ることができ、深い話ができた。そんな感じでしたね。「とりあえず話を聞きにきた」という方はほとんどいらっしゃいませんでした。

プレゼンの「6分」という時間は、思ったより短くて難しかったです。ただ、同じテーマで集まった企業が並ぶ中、製品やプレゼンが尖ってさえいれば目立てる仕組みだとも言えるので、そこは非常にいいなあと思いましたし、楽しめましたね。

あと、プランに組み込まれているプレゼン指導は個人的にすごくためになりました。私自身、ずっと営業の仕事をやってきたので、人前で喋ることには自信を持っていました。でも、講師の方に言われた通りに自分のプレゼンを見つめ直すと、「まだまだ伸びしろがあるな」と。いただいたアドバイスも参考にできるものばかりで、すごく勉強になりました。

世界を1つのプラットフォームでつなげ
よりボーダレスにしたい

私がトレードシフトのビジネスに興味を持ったのは、「すべての規模の企業をつなげるサービス」だからです。5年前にデンマークにある旧本社オフィスを訪れた時、正面入口の扉にあった言葉に目が留まりました。「Imagine if every company in the world was connected on one platform」− 当時、個社別のシステム導入やコンサルティングに限界を感じていた私はこの言葉の世界観に感銘をうけ、このビジネスに携わりたいと思いました。

日本の企業でも、世界とつながっていくのはすでに当たり前ですし、取引先の海外比率が半分を超える企業もたくさんあります。世界で1つのインターネットを使っているのに、国境を自ら引いて国内だけでビジネスをするなんてもったいない。国境を越えるビジネスをもっと簡単にできるようにしていくべきだと思います。

インターネットが提供した「世界のフラット化」という概念は、実はBtoBの現場ではまだまだ進んでいません。共同創業者兼CEOのクリスチャン・ラングは「企業間取引のデモクラタイズ(民主化)」と表現するのですが、まさにピラミッド化した業界構造をフラットにし、事業の規模に関係なくすべての企業が同じ立場と目線で取引できるようなサービスを作っていきたいと思っています。

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